とんげらけ(4)

2015-10-17 14:08:35 | 童話
そして次は相談をする事にしました。

夏になると村では「とんげらけ祭り」が始まるので、その準備をみんなで考えました。
『今年のみこしは何にしようか?』
『去年は木の枝で作ったので、今年は木の葉っぱで作ろうか?』
『そうだね、それが良いね。』
『踊りは、どうしようか?』
『踊りは、去年みんなでうまく踊れたから、去年と同じ踊りで良いよ。』
『うん、そうだね。』

そして、明日から木の葉っぱのみこしを作る事に決めました。
今日の会議が終ったので、みんな校門をくぐってすみかの方へ帰って行きましたが、不思議な校門をくぐった時に、みんな元の大きさになりました。

次の日、小学校にみんなが集まってみこしを作り始めました。
去年のみこしと同じように、太い木を組み合せてツルで縛ってみこしの骨組みを作りました。
『やあ、カッコいいのが組み終ったね。』
『そうだね。これから木の葉っぱで屋根を作ると完成だね。』
『そうだね、もう少しだね。』
『がんばろうね。』

そして、みこしが完成したので、学校の倉庫に置きました。倉庫の中には、綱引きのツナや跳び箱や平均台や障害物レースに使うネットやマットも置かれています。