とんげらけ(1)

2015-10-14 21:23:42 | 童話
遠い山のふもとの村には、たくさんの動物が住んでいます。

タヌキ、キツネ、ウサギ、リス、イノシシ、クマ、そして、たくさんの種類の鳥と昆虫たちです。

この村には今年もたくさんの雪が積もりました。

タヌキ、キツネ、ウサギ、リス、イノシシそして、鳥たちは、雪の積もった中でエサを探します。

小さなリスとウサギは雪の上をピョンピョンピョン。
タヌキとキツネとイノシシは、重いので、雪の中に足がズボッズボッズボッと入って、うまく歩けません。

冬の間は食べ物が少ないので、みんなで仲良く分けて、少しずつ食べています。
『早く暖かくならないかなぁ。』
『そうだね、暖かくなったら、お腹いっぱい、おいしい物を食べたいね。』
『そうだね、いっぱい、いっぱい食べようね。』

動物達は、冬もエサを探していますが、クマは土の中に作ったほら穴で冬眠をして、昆虫は枯れた木の穴で冬眠をしています。