みんなの気持ち(自転車の気持ち)(1)

2015-10-24 11:27:14 | 童話
僕は自転車が大好きです。だから自転車に乗ると楽しくなり、自転車とお話しをます。

『自転車さん、こんにちは。』
『やあ、また乗ってくれたね。今日も待っていたんだよ。』
『自転車さんは僕が乗ったらうれしい?』
『ああ、すごくうれしいよ。』
『どれくらいうれしいの?』
『いっぱいうれしいよ。』
『そう、僕と同じだね。』
『そうだね。』

『今日はどこへ行くの?』
『今日はね、友達と公園へ行くよ。』
『友達が居ないよ?』
『もうすぐ来るから、ここで待っているんだよ。』
『友達は何人来るの?』
『二人だよ。』
『友達も自転車は好きかい。』
『うん、友達も自転車が好きだよ。僕の自転車もカッコいいけれど、友達の自転車もカッコいいんだよ。』
『公園へ行くのが楽しみだね。』

『友達がやって来たよ。二人ともカッコいい自転車だね。』
『うん、そうだね。だけれど、僕は君の方がカッコいいと思うよ。』
『そうかい、ありがとう。』
『それでは、みんなで公園へ行くよ。ちゃんと信号を守って走るんだよ。』
『うん、わかった。』

『公園では何をして遊ぶの?』
『みんなでサッカーをするんだよ。』
『公園でサッカーをしてもいいの?』
『うん、この公園はサッカーをしてもいい場所があるんだ。』
『もうすぐ君の行く公園だよ。』
『うん、わかった。友達とサッカーをしている間ここで待っていてね。』
『ああ、サッカーをしているのを見ながら待っているよ。』