みんなの気持ち(クツの気持ち)(2)

2015-10-29 21:26:10 | 童話
『さあ、図書館のある駅に着いたよ。』
『今度はホームから駅の外は出る階段だよ。』
『いっぱい階段が有るんだね。』
『そうだね。』
『ほら、あそこが図書館だよ。』

『こんにちは、本を見に来ました。』
『はい、どうぞ。ここに図書館のカードを入れてね。』
『は~い。』
『ねえ、それはな~に?』
『これはね、図書館に入るためのカードだよ。お母さんが登録してくれたんだ。』
『ふ~ん、そうなんだ。』

『わあ~、いっぱい本が有るね。』
『今日は、どの本を見ようかな。』
『クツの本はないの?』
『探してみようか。う~んとね、「大きな株」や「あかずきんちゃん」や絵本の中の子はみんなクツを履いているけれど、クツだけを書いている絵本はないね。』
『そうだね。』
『有ったよ。サンタクロースの本の中にお菓子をいっぱい入れたクツがモミの木にぶら下がっているよ。』
『そうだね。だけれど本当のクツの本を探そうよ。』
『うん、いいよ。』
『なかなか見つからないね。そうだ。、図書館の人に聞いてみよう。』