競馬マニアの1人ケイバ談義

がんばれ、ドレッドノータス!

16根岸Sの写真

2016年01月31日 | 競馬写真
今日は東京競馬場に行ってきました。今日の東京競馬のメインレースはG3根岸ステークスでした。

 



今年の根岸Sの優勝馬はモーニンでした。私の記憶に岸田智史て名前のシンガーソングライターがいるのですが、なんかその人の歌唱を思い出す馬名です。
ちなみに、我が◎はアンズチャンでした。根岸Sは追い込み馬がよく連対しており、またアンズチャンは東京ダート1400m専門の馬なのでこの馬の複勝馬券を買いましたが、結果は5着でした。ちょっと浅はかでした。でも、5レースでPOG指名馬ヨシノザクラが3着。私はこの馬の複勝を買っておいたのですが、なんと6.1倍もつきました。これだけで今日の私は黒字でした。


行列のお店に並びますか?

2016年01月31日 | 散文
以前私が結婚してたとき、日本テレビで人形町にある元祖親子丼屋の話題があり、今でも人気があるという話をしてたので、元妻と一緒に行ってみました。
行ったら案の定、長蛇の列。我が元妻は列に並ぶのが大嫌いでしたが、この日は珍しく並びました。30分弱で入店、しかし、味はひどいものでした。おまけに、店員の態度が超最悪。食べ終わるととっとと出ていけという態度。テレビ番組推薦料理=美味しいとは限らない。このとき初めて知りました。
それ以来、行列に並ぶ時間は10分以内と決めてます。

オレと死神の60年戦争3

2016年01月29日 | オレと死神の60年戦争
 帰りの時間になった。オレたち3人は喫茶店の外に出た。と、男子高校生はオレに向かって再び深々と頭を下げた。
「いろいろとご迷惑をかけて、すみませんでした」
 謝ってもらえるのは嬉しいけど、別にそこまで腰を低くすることはないだろって。だいたいオレはあんたから何も被害を受けてないよ。こいつ、本当にいいヤツだな。
 オレたち3人は、それぞれ別の方に向かって歩き出した。が、次の瞬間、異変が起きた。1つの人影が飛び出し、男子高校生に当身を喰らわしたのだ。そいつは男万引きGメンに凶刃を振るった男子高校生だった。あのときとまったく同じ、男子高校生をナイフで刺したのだ。男子高校生の声にならない悲鳴が響いた。
「うぐぁっ!」
「おまえ、1人で何いい子になってんだよ」
 刺した高校生がそういうと、刺された男子高校生の身体が崩れ落ちた。
「おい、何やってんだよ!」
 オレは反射的にそいつに向かって駆けだした。
「おっと!」
 刺した男子高校生は、今度はオレに向かってナイフを振り上げた。オレは急停止。ぎりぎりでなんとかナイフを交わした。次の瞬間、刺した男子高校生は逃げ出した。くそーっ、あいつは根っからの悪党だったのかよ!
「ねぇ、しっかりして! しっかりしてよ!」
 それは女万引きGメンの声だ。振り返ると彼女は男子高校生の半身を抱きかかえていた。激しい出血だ。オレはすぐさまスマホを取り出し、119番した。
 が、救急車はなかなか来てくれなかった。時間がやたら長く感じた。男子高校生はかなり苦しそうだった。オレはなんとかしたかったが、こんなときのオレは、やはり無力だった。ただ見てるしかなかった。男子高校生を励ます女万引きGメンの声が、いつしか涙声に変わっていた。
 やっと、やっと救急車が来た。救急隊員が男子高校生の身体を救急車に乗せた。一刻を争う大ケガだ。救急車はすぐに出発した。

 オレも救急車に同乗した。女万引きGメンも救急車に乗りたかったようたが、警察の事情聴取があるから残ることにした。本当だったらオレが事情聴取に応じるべきだったのかもしれないが、オレは見てはいけないものを見てしまった。男子高校生がストレッチャーに乗せられるとき、その頭に死神が立っていたのだ。こいつは一大事だ。なんとかとしないと、こいつは死んでしまう。彼女に頼みこんで、オレが救急車に同乗することにした。
 救急車の中、男子高校生はさらに苦しくなっていた。きえぎえに唸り声をあげていた。その頭の上には、相変わらず死神が立っていた。やっぱりかわいくって幼い女の子だ。
 オレは最初に出会った死神の言葉を思い出した。
「もし死ぬ間際だったら枕元に立つ。死んだら魂が抜け出すから、すぐさま回収できるように枕元に立つの。こうなったらもうおしまい。誰にも邪魔することはできないわ」
 その話がもし本当なら、こいつはもうおしまいだ。くそーっ、なんとかなんないのかよ? ちと死神に事情を話して許してもらおうか?… いや、そんなことで動く死神じゃないだろって。ああ、何かいい手はないのか?
 いや、もしかしたらこんな状況下でも魔法の呪文を唱えたら、この死神は消えるんじゃないのか? ええーい、どうせ死ぬんだよ。やっちまえ!
 オレは呪文を唱えることにした。ちょっと…、いや、かなり恥ずかしい呪文だが、救急隊員の眼なんか、今はなんにも怖くないぞ。よし!
「パンプルピンプルパムポップン! ピンプルパンプルパムポップン!」
 思いきってその呪文を唱えると、死神は「えっ?」とした顔を見せ、次の瞬間パッと消えた。やった、成功だ! なんだよ、なんの問題なく消えたじゃんかよ! あいつ、ウソつきやがって!
 救急隊員たちは唖然とした眼でオレに視線を浴びせたが、次の瞬間、それ以上の驚愕に見舞われた。なんと刺された男子高校生が眼を醒ましたのだ。その表情は何事もなかったように晴れ晴れとしていた。
「あれ、なんでオレ、こんなところにいるんだ?」
 どうやら何が起きたのか、ぜんぜん覚えてないらしい。ともかく彼は救われた。よかった、よかった。

 救急車が病院に到着した。男子高校生のためにストレッチャーが用意されたが、彼にそれは不要だった。ま、最終的にはそれに乗せられ病院に入って行ったが。
 オレも彼に続いて病院の中に入ろうとしたが、そのときふいに背後から声がかかった。
「あなた、なんてことしてくれたの?」
 振り返ると、そこには最初に出会った死神が立っていた。
「おいおい、地球の裏側まで飛んでったんじゃないのかよ?」
「あんなインチキな呪文で私を飛ばせると思うの? せいぜい数キロメートルよ!」
 なんだよ、やっぱちゃんとした呪文じゃないといけないのかよ。
「それより、あなた、自分が今何やったのか、わかってんの? 私、言ったよね。枕元に死神が立っていたらおしまいだって」
「それがなんだってゆーんだよ? おまえこそ、ウソ言ってたんじゃないのか? 死神が枕元に立ってるからって、呪文を唱えたら死神は消えちまったじゃんかよ!」
「それがいけないのよ! あなたが呪文を唱えたせいで、あなたの命とあの子の命が入れ替わったのよ!」
 ええっ? てことは…
「いい、あなたの命はあと30分よ、あと30分もすればあなたはきれいさっぱり死ぬの!」
 オレはその言葉を聞いてクラっときた。オレの命があと30分だなんて、ほ、ほんとかよ…
「オ、オレ、どうすりゃいいんだよ…」
「知らないわよ。全部ノートを返さなかったあなたがいけないのよ!
 だいたいあのノートは一回触れただけで一生死神を見ることができたし、魔法の呪文も一生使えたし!」
 そ、そんな秘密の設定があったなんて…
「なんだよ、それ? ふざけんなよ! あんたがあのとき説明しなかったからいけないんだろ! なんとかしろよ!」
「説明しようにも、あなた、あのとき、私を飛ばしちゃったじゃん!」
 そうだ。オレはあのとき、こいつを地球の裏側に飛ばしちまったんだ。
 な、なんとかしないと… そうだ、ノートだ! オレはカバンからノートを取り出した。
「これ、返すからさぁ、オレの命、助けてくれよ!」
「バカ、今更何やったって遅いわよ!」
 な、なんだとーっ! オレは両手でノートを引きちぎるポーズを見せてやった。
「じゃ、このノート、破ってやるよ!」
「ま、待って!」
 さすがにこの行為は死神を慌てさせたようだ。
「わ、わかったわよ。来て」
 死神は振り返ると歩き始めた。オレはそのあとを追いかけた。

 歩いた距離は300メートルくらいか。かわいい死神はひとけがまったくない雑居ビルの前に立った。このビルにいったい何があるんだ?
 死神は裏木戸のようなアルミのドアを開けた。中には地下に伸びる階段があった。死神は振り返り、オレの眼を見た。一緒に階段を降りろと言ってるようだ。オレは彼女に続いて階段を降りていった。
 階段の周りはコンクリートで覆われていた。なのに途中からすべてがゴツゴツとした岩肌になった。ほんの一瞬で変わってしまったのだ。まるで海岸にある洞窟みたいな感じだ。振り返ると、真後ろもゴツゴツとした岩肌だった。今降りてきたコンクリート製の階段は完全に消えていた。
 下には無数のろうそくが輝いていた。ここは黄泉の国か? さすが死神、雑居ビルの地下室と黄泉の国をつなげやがったよ。
 オレとやつは地下の平らなところに到達した。見るとろうそくの長さは大小バラバラだった。中にはオレの背丈と同じくらいのろうそくもあったし、もう少しで燃え尽きそうなろうそくもあった。ろうそくは太さもバラバラで、直径60cmくらいのものもあれば、10cmくらいのものもあった。オレは直感でわかった。このろうそく1本1本は、人の命そのものなんだと。
 死神はここでようやく口を開いた。
「このろうそく、なんだかわかるよね?」
「人の命だろ?」
 死神はニヤっと笑った。ああ、じれったいなあ。
「おい、オレのろうそくはどれだよ?」
 死神は再びニコっとして、そしてしゃがんだ。ヤツの目の前にはもう燃え尽きそうなろうそくがあった。
「これよ。おやおや、想像してる以上に燃えてるよ。燃え尽きるまであと5分ってところかな?」
 ご、5分かよ。しかし、こいつ、心底笑ってやがるなあ。むかつく…
「おい、代わりのろうそくはないのか?」
 と、死神はいつの間にか1本のろうそくを握っており、それをオレに見せた。長さ60cm、太さ30cmくらいのろうそくだ。
「新品はあげられないけど、これくらいならいいかな」
 オレはそのろうそくを受け取ると、燃え尽きそうになってるろうそくの火をそれに移した。と同時に古いろうそくは燃え尽きた。ふーっ、助かった。
「私ねぇ、やっぱ人間に格下げだって。さっき連絡があったんだ。あと3時間もすれば、私はもう人間よ」
 死神がぽつりと言った。オレは自分の命が助かった安心感で、その言葉にはあまり興味を持てなかった。が、続く言葉、いや、脅迫には反応してしまった。
「人間になったらあなたに憑りついてやるからね! 60年憑りついてやる! あなたの一生をぐちゃぐちゃにしてやるから!」
 こりゃあ完全に怒ってるな。オレは何か言い返そうと思ったが、いい言葉がみつからなかった。と、ここで死神は急に声色を変えた。
「ところでさあ、ここ、どこだかわかる?」
「え?、ここは命のろうそくが…」
「あははははは、バカねぇ! 地球には今70億を超える人口があるのよ。ここにあるろうそくってせいぜい200本くらい。命のろうそくなんて真っ赤なウソよ!」
 おいおい、こいつ、オレを騙してたのかよ。
「ねぇ、あなたが今握ってるもの、なんだと思う?」
 オレは自分が握っているろうそくを見た。これ、どう見てもろうそくなのだが…
「それ、ダイナマイトよ。もう爆発するんじゃないかな」
 ええつ?
「バイバイ」
 と、死神はふっと消えてしまった。冗談じゃねーよ! オレはろうそくを投げ捨て、それとは真逆の方向に走り出した。が、遅かった。ピカっと光って、強烈な熱風が背後からオレの肉体を襲ってきた。ものすごい衝撃。身体が引きちぎられる感覚。無念。オレは気を失ってしまった。

 ジリジリジリジリ~ 目覚まし時計が鳴った。オレは手を伸ばして目覚まし時計を止めた。夢か。ああ、なんてリアルな夢だったんだ… ち、まだ眠いや。あと5分。オレは再び布団を被った。
 トントントントントン。誰かがまな板で何かを切ってる音だ。いい音だ。いや、ちょっと待て。ここはオレしかいない部屋だろ? なんだよ、この音?
 オレが今いるアパートの部屋は、外からドアを開けるとすぐに小さなDKがある。さらにその奥が、今オレが布団を被ってる部屋だ。今誰かがシステムキッチンで朝食を作ってるようだ。誰だよ、いったい?
 オレは起き上がり、目の前の引き戸を開けた。そこには小学生と思われる女の子がいて、食事を作っていた。女の子がオレを見た。
「あ、お兄ちゃん、おはよう!」
 ええ、お兄ちゃんって? オレ、一人っ子だぞ。誰だよ、こいつ?
 が、その顔には見覚えがあった。服装はふつーの小学生だが、印象深いボブヘア。こ、こいつ、死神じゃんか! 夢の中に出てきた死神だよ! あれは夢じゃなかったのかよ?
「お兄ちゃん、もう起きて。学校遅れるよ」
 死神はニコっと笑った。本来ならかわいい微笑みなんだろうけど、オレからしてみりゃ、薄気味悪い笑いだ。
 こいつ、本当にオレに憑りつきやがった。オレ、こんなやつと一緒に暮らすのか? 最低だ、なんて最低なんだ…

おわり

印象に残ってるキャッチコピーは?

2016年01月28日 | 散文
我が記憶の一番奥底にある惹句は「たっちょんぱ」 これは何かあるごとに脳ミソを横切ります。でも、なんのCM(テレビのCMてところだけは覚えている)で、どういう状況で 誰が言ったのか記憶してません。
ちょっと調べてみたら、三菱のカラーテレビだったようです。演じてた人はちあきなおみ。当時としては珍しい、リモコンでチャンネルを変えるという状況を表したようです。
今でも三菱てテレビ造ってるのかな?

これ以外だと、う~ん、マンダムかな? 大林宣彦監督が手掛け、チャールズブロンソンが主演したCMの決まり文句です。この映像の撮影中、撮影時間がなくなってしまい、チャールズブロンソンのマネージャーは撮影中止を指示。しかし、撮影はこの日のみと知ってたチャールズブロンソンは自分の腕時計を見て、「オレの腕時計は止まっちまったようだ。もう少し撮影を続けよう」と言ってくれたとか。で、CMは完成したようです。
チャールズブロンソンは日本の資本がアメリカを席巻してたころ反日映画に出ていたので一部のネトウヨどもには評判が悪いのですが、実はかなり親日の人なんですよ。

16川崎記念の写真

2016年01月28日 | 競馬写真
昨日は川崎競馬場に行ってきました。昨日の川崎競馬はG1(Jpn1)川崎記念でした。

 

 

今年の川崎記念の優勝馬はホッコータルマエでした。これで川崎記念3年連続制覇だとか。おまけにG110勝目。これも新記録だそうです。とっても記録的な川崎記念となりました。

今日の川崎競馬場は満員でした。さすが川崎競馬場最高峰のレースです。私は7レーススタート直後に川崎競馬場に到着したのですが、もう座る場所はないほどでした。以前JBCが川崎競馬場で行われたときもかなり混雑してましたが、あれを超えてたかもしれません。競馬人気復活かな?

川崎記念の我が馬券ですが、ホッコータルマエの単勝で勝負。で、的中しました。でも、換金し忘れ。あれ、60日以内に換金しないといけないんだよなあ。次南関東4競馬場に行ける日はいつの日か?

16/01/25付我がPOGの順位

2016年01月27日 | POG15-16
文中、◎はJRA-VANの指名馬、▲はnetkeibaの指名馬、△はUMAJIN地獄モードの指名馬、▼はUMAJIN一口馬主モードの指名馬、▽は競馬王の指名馬です。

先週我がPOG指名馬は、オープン特別若駒ステークスに▲マカヒキが出走。見事1着でした。
未勝利戦に出走した▲アイアンマンは4着、それ以外◎アフェクテューズ・◎カフジプリンス・▲ミネット・△ドルフィンマーク、すべて着外でした。どうやら未勝利馬たちはこのまま勝ち上がることなく終わりそうです。

今週はオープン特別クロッカスステークスに◎モーゼスと△オデュッセウスが登録してます。また▼シュペルミエールが500万下梅花賞と500万下セントポーリア賞に登録してます。
新馬戦には▽ヨシノザクラ、未勝利戦には△アドルナメンテが予定してます。

現在の我がPOGの順位です。

JRA-VAN(10頭指名可)109,550,000P/21,229位
①牡アフェクテューズ 父ディープインパクト 母オールウェイズウィリング 美浦手塚厩舎 落合幸弘
0P
②牝オールプリュネル 父ステイゴールド 母ディアウィンク 美浦二ノ宮厩舎 社台レースホース
0P
③牡カフジプリンス 父ハーツクライ 母ギンザフローラル 栗東矢作厩舎 加藤守
4,500,000P
④牡カラクプア 父キングカメハメハ 母リリウオカラニ 栗東松田国厩舎  ノースヒルズ
8,050,000P
⑤牡ドレッドノータス 父ハービンジャー 母ディアデラノビア 栗東矢作厩舎 キャロットファーム
39,000,000P
⑥牡プロディガルサン 父ディープインパクト 母ラヴズオンリーミー 美浦国枝厩舎  金子真人ホールディングス
36,000,000P
⑦牡ポルトフォイユ 父ディープインパクト 母ポルトフィーノ 栗東高野厩舎 サンデーレーシング
7,000,000P
⑧牡メイショウジーター 父ダイワメジャー 母メイショウベルーガ 栗東池添厩舎 松本好雄
0P
⑨牡モーゼス 父ダイワメジャー 母チャールストンハーバー 美浦大江原厩舎 坂本肇
7,000,000P
⑩牝ラベンダーヴァレイ 父ディープインパクト 母クロウキャニオン 栗東藤原厩舎 金子真人ホールディングス
8,000,000P

netkeiba(10頭指名可)14,280P/7,741位
①牡プロディガルサン 父ディープインパクト 母ラヴズオンリーミー 美浦国枝厩舎厩舎  金子真人ホールディングス
3,630P
②牡マカヒキ 父ディープインパクト 母ウィキウィキ 栗東友道厩舎 金子真人ホールディングス
2,620P
③牝メジェルダ 父ディープインパクト 母メリュジーヌ 栗東昆厩舎 ターフ・スポート
2,540P
④牡ウムブルフ 父ディープインパクト 母ウミラージ 美浦堀厩舎 社台レースホース
1,400P
⑤牡レヴィンインパクト 父ディープインパクト 母ニキーヤ 栗東池江厩舎 GIレーシング
1,220P
⑥牝ラベンダーヴァレイ 父ディープインパクト 母クロウキャニオン 栗東藤原厩舎 金子真人ホールディングス
820P
⑦牡ドラゴンテリー 父ディープインパクト 母コージーロージー 美浦戸田厩舎 窪田芳郎
630P
⑧牝ミネット 父ディープインパクト 母レッドキャット 美浦藤沢和厩舎 窪田康志
610P
⑨牡アイアンマン 父ディープインパクト 母シャイニングエナジー 栗東池江厩舎 杉山忠国
410P
⑩牡ミッキーグローリー 父ディープインパクト 母メリッサ 美浦国枝厩舎 野田みづき
400P

UMAJIN地獄モード(10頭指名可)13,894P/177位
①牝カイザーバル 父エンパイアメーカー 母ダンスインザムード 栗東角居厩舎 社台レースホース
1,100P
②牡ラニ 父Tapit 母ヘヴンリーロマンス 栗東松永厩舎 前田葉子
1,810P
③牡ダノンキャップ 父Iffraaj 母ザーキー 美浦藤沢厩舎 ダノックス
770P
④牝アドルナメンテ 父ワークフォース 母インディゴワルツ 栗東須貝厩舎 安原浩司
510P
⑤牝マダムクレアシオン 父Invincible Spirit 母リトルブック 栗東矢作厩舎 ラ・メール
730P
⑥牡オデュッセウス 父ファルブラヴ 母ライツェント 美浦手塚厩舎 ユアストーリー
2,564P
⑦センドルフィンマーク 父ヴィクトワールピサ 母レッドクローシュ 栗東須貝厩舎 大塚亮一
0P
⑧牝ドナルチア 父Malibu Moon 母Lady Tak 栗東矢作厩舎 小川眞査雄
940P
⑨牡シャドウアプローチ 父ジャングルポケット 母マルカアイチャン 栗東須貝厩舎 飯塚知一
5,080P
⑩牡ミッキーシャンティ 父ダノンシャンティ 母レディスキッパー 栗東高野厩舎 野田みづき
390P

UMAJIN一口馬主モード(10頭指名可)10,825P/1,589位
①牝シンハライト 父ディープインパクト 母シンハリーズ 栗東石坂厩舎 キャロットファーム
2,600P
②牝リュラ 父ステイゴールド 母ヒストリックスター 栗東松田博厩舎 キャロットファーム
180P
③牡ケイブルグラム 父ディープインパクト 母ジンジャーパンチ 美浦国枝厩舎 キャロットファーム
70P
④牡ドレッドノータス 父ハービンジャー 母ディアデラノビア 栗東矢作厩舎 キャロットファーム
3,900P
⑤牝ココファンタジア 父ステイゴールド 母ココシュニック 栗東友道厩舎 キャロットファーム
195P
⑥牡レプランシュ 父ディープインパクト 母レディドーヴィル 栗東高野厩舎 キャロットファーム
1,700P
⑦牝クイックモーション 父ディープインパクト 母クイックリトルミス 美浦木村厩舎 キャロットファーム
180P
⑧牡シュペルミエール 父ステイゴールド 母ヒカルアモーレ 美浦木村厩舎 キャロットファーム
1,080P
⑨牝レイリオン 父ダイワメジャー 母リリサイド 栗東安田厩舎 キャロットファーム
850P
⑩牝クラシカルチュチュ 父ゼンノロブロイ 母ダンスザクラシックス 栗東佐々木厩舎 キャロットファーム
70P

競馬王(6頭指名可)8,275P/298位
①牡プロディガルサン 父ディープインパクト 母ラヴズオンリーミー 美浦国枝厩舎 金子真人ホールディングス
3,600P
②牡ラニ 父Tapit 母ヘヴンリーロマンス 栗東松永厩舎 前田葉子
1,810P
③牡サトノダイヤモンド 父ディープインパクト 母マルペンサ 栗東池江泰厩舎 里見治
1,420P
④牡アラバスター 父ハービンジャー 母レーヴディソール 栗東松田博厩舎 サンデーレーシング
1,250P
⑤牝ココファンタジア 父ステイゴールド 母ココシュニック 栗東友道厩舎 キャロットファーム
195P
⑥牝ヨシノザクラ 父ディープインパクト 母アジアンミーティア 美浦萩原厩舎 前田晋二

オレと死神の60年戦争2

2016年01月26日 | オレと死神の60年戦争
 太陽はすでに傾き、もう夕暮れになっていた。オレと女万引きGメンが歩く先にかなり大きな病院があった。直感的にわかった。さっき刺された万引きGメンが入院してる病院なんだと。
 病院の中に入ると、女はエレベーターに乗った。女はさっから一言も発してなかった。顔色もずーっと同じ。オレは何か質問しようと思ったが、そんな雰囲気じゃなかったので、オレも黙ったままにしておいた。
 エレベーターを降りると、女はすぐさま廊下に面したドアを開けた。中に入ると、やっと言葉を発してくれた。
「見て」
 そこは一面ガラス張りだった。その向こうは病室らしく、いろんな機材に囲まれたベッドがあった。そのベッドの中に寝かされている人間は…、たぶん昼間刺された初老の万引きGメンだと思う。
「とりあえず安定してるみたい」
 おいおい、本当か? 今あの人の足元に立ってんの、誰だよ? 黒いボンデージのかわいい女の子。こいつは死神だろ。
 ちなみに、最初に出会った死神はセパレートのボンデージだったが、こんどの死神は背中が大きく開いたワンピースのボンデージ。さっきの死神の髪型はショートカットのボブだったが、今度の死神はツインテール。死神の個性もいろいろあるようだ。
「あなた、なんであのとき、逃げ出したの?」
 女が質問してきた。ようやく本題に入るようだ。
「別に理由なんかないよ。ビビっちまって、それで逃げ出したんだよ」
「ウソ!」
 ウ、ウソって…
「あなた、私の眼を見て逃げ出したでしょ! あなたもあいつらの仲間だったんじゃないの?」
 なんだよ、さっきの刑事と同じかよ。また説明しなくっちゃいけないのか? だいたいオレはあんとき、あんたの眼を見てないって。
 そのとき、けたたましい警報音がなった。
「な、何、これ?」
 女万引きGメンが慌て出した。どうやら病室の中の男の容体が急変したようだ。まあ、死神が控えてるんだ。先が短いのは確かなんだが。
 すぐに2人のお医者さんと3人の看護師さんが病室の奥にあるドアを開け入ってきた。オレの隣にいた女は、両手でガラスをドンドンと叩き始めた。
「ねぇ、何が起きてんの? 何が起きてんのよう?」
 おいおい、そんなに叩いたらガラスが壊れるぞ。このガラス、かなり高いんじゃないのか?
 オレは再び病人の足元に立ってる死神を見た。あいつが頭の方に廻るとやっかいだ。とにかく引き剥がさないと。
 オレは死神から教えてもらった呪文を唱えることにした。が、ここで大事なことに気づいた。忘れたのだ。すっかり呪文を忘れてしまったのだ。う~んと、なんだっけ? う~んと…
 ああ、もういい。とりあえずオレの記憶にある呪文を唱えてやる!
「パンプルピンプルパムポップン!」
 すると、なんと死神は瞬時に消えてしまった。おいおい、呪文はなんでもいいのかよ?
 と、女万引きGメンが唖然とオレを見ていた。当たり前だよな、こんな古い乙女チックな呪文をなんの脈略もなく、いきなり唱えたんだから。
 が、病室の中でも騒動が起きているようだ。なんと、寝ていた男万引きGメンが上半身を起こしてるのだ。医者も看護師もただ、ただ驚いてるようだ。
「よかった…」
 女万引きGメンはつぶやいた。そしてオレを見てこう言った。
「あなた、魔法使いだったの?」
 いや、別にそういうものじゃないけど…
 オレが返答しないでいると、女はさらに話しかけてきた。
「すごいよ。魔法の呪文であの人を治しちゃうなんて」
 女はただひたすら感嘆してた。これって誤解ていうのか? まあ、これでオレにかけられた嫌疑は晴れたみたいだ。よしとしよう。
 男万引きGメンはすぐさま一般の病室に移された。オレと女万引きGメンはその部屋に通してもらった。男はなんで急に元気になったのかいまいちわからないようだが、ともかく喜んでオレを出迎えてくれた。
 男万引きGメンと話してるとき、オレは手にしてたカバンを見た。この中にはデ×××トが入ってる。そうか、わかったぞ。これを持ってるときに何か呪文を唱えれば、死神を追っ払うことができるんだ。呪文なんか、なんでもいいんだ。
 こんなに凄いデ×××トだ。万引き犯の名前を書けば、きっとすぐに死ぬはず。でも、名前が、名前がわからん。未成年となると、新聞にも名前が載らないだろうな。くそーっ、なんであんなやつら、法律が許してるんだ? やっぱりオレが制裁をくわえないといけないのかなあ。
「さあ、もう遅い。帰りなさい」
 男万引きGメンのこの一言で、オレたちは病室を出ることになった。

 オレと女万引きGメンは病室を出た。この人、あの2人の名前知ってるかな? 書店ともなると顔も広いだろうから、知ってるかもしれないな。ちょっと鎌をかけてみることにするか。
「あの~、あの2人の名前、わかりますか?」
「あの2人て、万引き犯のこと?」
「はい」
 女はちょっと考えて、こう言った。
「知ってるけど…、インターネットに名前載せるの?」
「別に、そんなことしませんよ」
 なんだ? 警察に口止めされてるのか? 女はさらに考え、こう言った。
「別に書いてもいいけど。
 1人は…」
「あ、ちょっと待って!」
 どうやら名前を教えてくれるようだ。オレは慌ててカバンの中からデ×××トを取り出した。
「何、それ?」
「ただのメモ帳ですよ」
 女はちょっと怪しんだようだが、すぐに言葉を再開してくれた。
「1人はサムカワアキラ、もう1人はアヤセコウジよ」
 ちょっと待ってくれよ。正しい名前、つまり漢字じゃないとダメなんだよ。で、漢字の名前を教えてもらい、それを直にデ×××トに書き込んでやった。これであの2人は死ぬはずだ。これでこの世は少しはよくなるはずだ。なんかちょっと爽快になった気分だ。
 病院を出ると、外はすっかり夜になっていた。女万引きGメンは食事に誘ってくれたが、それは丁寧に断った。ともかく今は、あの2人の突然死のニュースが楽しみで楽しみでしょうがないのだ。

 しかし、次の日もその次の日も、やつらの突然死のニュースはなかった。おかしいなあ。もしや未成年てことで、ニュースにしてないのかも。
 が、3日目夕方オレがアパートに帰ってくると、意外なものがアパートの階段の前で待っていた。女万引きGメンと、あのとき万引きをした方の男子高校生である。あのノートに名前を書き込んでも何も起きないんだ。あは、なんだ、期待ハズレかよ。
 しかし、なんでこいつ、ここにいるんだ?
「久しぶり」
 彼女が声をかけてきた。オレも何か返事しないと。
「どうしたんですか?」
「この子、昨日警察に出頭してきたのよ」
 女は高校生を見てこう言った。
「あなた、この人に何か言うことあるんでしょ」
「ご、ごめんなさい」
 万引き犯の男子高校生は素直に謝った。おいおい… ま、こんなところで立ち話もなんだ。オレたち3人は近くの喫茶店に行くことにした。
 喫茶店で聞いた話だと、最初は2人で逃げてたが、万引き犯の方は怖くなってすぐに離脱したとか。で、警察に出頭したようだ。万引き犯とはいえ、万引きGメンに危害を加えてないし、なにより未成年。警察は調書を取って、とりあえず帰宅させたようだ。
 さらに万引き犯は、父親とうまくいってないとか、母親とは去年離婚して離れ離れになったとか言ってたが、オレにとっちゃあ、ちっとも楽しい話じゃなかった。
 ただ、こいつ、悪い奴じゃなさそうだ。悪いのはもう1人の方か? いや、もう1人の方も案外いいやつかもしれないぞ。オレはなんでこいつらを殺そうとしたんだ? オレってそうとうバカだな。あはは…

 この瞬間、オレはふと変な感覚に襲われた。周りのすべてのものが一斉に止まったのだ。どうやら時間が停止したようだ。動いてるのはオレだけ。オレは焦った。これはあいつのせいか?
「ノート、返して!」
 その声は真後ろからだった。立ち上がって振り返ると、やつはいた。オレが最初に出会った死神だ。やっぱりこいつか。かわいい死神はなんか悲しい眼をしていた。とりあえず話しかけてみるか。
「お久しぶり」
「あなたのせいで地球の裏側に飛ばされたわよ」
 おいおい、あの呪文にはそんな効果があったのかよ。
「ねぇ、ノート返してよ!」
 ノート…、あれはデ×××トじゃなかった。もう返してもいいかな?
 いや、あのノートには死神を追っ払うという効果があるし、それ以前に死神を可視化できるという効果がある。あれはいろいろと有用だ。そう簡単に返すかよ。軽くあしらってやるか。
「あれはもうないよ。捨てちまったよ」
「ふざけないでよ、そのカバンの中に入ってるんでしょ!」
 そのカバンとは、オレが会社訪問のときに持っていくカバンのことである。もちろん今も持ってる。あのノートを拾って以来、このカバンの中に常時入れて肌身離さず持ち歩いてた。つまり、こいつの言ってることはビンゴなのだ。
 しかし、こいつ、なんでこんなに血眼になってるんだ? ただのノートだろ。ちと理由を訊いてやるか。
「これ、ただのノートだろ? なんでそんなに必至なんだよ。代わりのもの、くれないのか?」
「代わりのものなんかないわよ。1人1冊て決まってんの!
 本部から近々死ぬ人の名前がそのノートに転送されてくるの。それがないと私たち死神は仕事できなくなるのよ!」
「なくすとペナルティがあるのか?」
「あるわよ。それをなくすと、私たちは人間にされちゃうのよ!」
 それを聞いてオレは思わずプッと噴き出してしまった。それを見てやつがカッとした。
「何がおかしいのよ!」
「だって人間だろ。いいじゃん、人間て。素晴らしいぞ!」
「バカ言わないでよ! 私はこう見えても500歳を超えてるのよ。人間になったらせいぜい80歳しか生きられないんでしょ? そんなの私、絶対嫌よ!」
 ええ、こいつ、戦国時代から生きてんのかよ。それじゃ、嫌だろうなあ。
 でも、正直こいつがどうなろうと、オレにはまったく関係のない話だ。いや、いっそうのこと人間になって、オレの妹になってみないか? 死神だったらいまいちだが、妹になったら意外とかわいかったりしてね。
 ああ、めんどくさくなった。吹き飛ばしてやるか。
「パンプルピンプルパムポップン!」
 かわいい死神はその呪文を聞いてびっくりしたようだ。「なぜ?」と言ってるようにも見えた。が、それはほんの一瞬の出来事。かわいい死神は消えてしまった。と同時に、時間が再び動き出した。
「あれ、なんで立ってるの?」
 女万引きGメンは座ったまま、びっくりしてた。そりゃそうだ。時間が止まったときオレは彼女の目の前に座ってたのに、今は立ち上がってるんだから。

オレと死神の60年戦争1

2016年01月25日 | オレと死神の60年戦争
ちょっと小説を書きました。タイトルはオレと死神の60年戦争。死神てタイトルの落語を聴いたときに思い浮かんだ噺、いや、話です。ゆえに50%くらいは死神のパクリです。ま、死神を書いた人(三遊亭圓朝)はもう亡くなってかなり経ってるようので、問題ないと思います。
では、始めましょう!

 もう12月だ。それなのにオレはいまだに就職先が決まってない。ちょっと色好みしすぎじゃないか? そろそろ本気で決めないと!
 で、いろんな会社を訪問したが、これがまったくのダメだった。オレのオツムじゃ一流企業はハナっからムリだとわかっていたが、小中零細企業さえダメだなんてねぇ… 完全想定外ですよ。今もまた会社訪問してきたが、この会社もムリっぽいなあ…
 いっそうのこと、大学院に進学するか。いや、そっちもオレのオツムじゃとうていムリ。やっぱ地道に仕事を探すか…

 会社訪問の帰り、ちょっと寄り道をして駅前の本屋に入ってみた。暇潰しでいつも寄ってるかなり大きな本屋だ。中に入ってビジネス本を手にするかと思いきや、いつものコミック本のコーナーである。これくらい余裕があってもいいんじゃないかな?
 ほんとうは立ち読みしたいんだが、今のコミック本はみんなビニールに入ってるから、読むことはとうてい不可。表紙を見て中身を想像するのみ。さて、どれを買うかな。
 と、隣りにいるいる2人の男子高校生の声が聞こえてきた。1人はビニールに包まれてるコミック本をもう1人に見せてるようだ。
「これ、どんな話だっけ?」
「さあ、もらっちゃえば」
「あは、そうだな」
と言うと、なんとその男子高校生は自分のカバンの中にその本をポイっと放り込んでしまった。これって万引き? いや、完全に万引きだろ。
 オレは何か言おうとしたが、オレの中にいるもう1人のオレがそれを阻んだ。相手はふつーの高校生に見えるが、万引きを平然とやってのける高校生だ。そんなことしたら何されるかわからんぞ。
 万引き高校生たちは外に向かって歩きだした。オレはちょっとフリーズしてたが、無意識のうちにやつらを追いかけていた。

 エントランスの自動ドアを開けると、さっきの高校生の前に1人の初老だけどガタイのいい男が立ちふさがっていた。この人は万引きGメンだな。よかった、やつらの悪事は阻止されそうだ。
「君たち、カバンの中に会計してないマンガ本が入ってるんじゃないかな?」
 その質問にやつらは興味がないように装った。
「さあ」
「ちょっと見せてくれないか?」
と、万引きGメンが高校生のカバンに手を伸ばした。その瞬間、信じられない出来事が発生した。もう1人の高校生が万引きGメンの身体に当身を喰らわしたのだ。当身した高校生はニヤっと笑った。万引きGメンがギラっとした眼でその高校生を睨んだ。と、次の瞬間、万引きGメンの身体は大きく崩れ落ちた。高校生の手にはナイフが握られていた。真新しい血糊付きのナイフだ。
「きゃーっ!」
 万引きGメンの相方の女の子が思いっきり悲鳴を上げた。
「来い!」
 万引きGメンを刺した高校生は、万引きした高校生の手を握って駆け出した。あたりがざわついた。オレはというと、へたれこんでいた。情けないぞ、オレ。何もできないのかよ、オレ…
 オレはなんとか立ち上がると、別方向に駆けだした。別に逃げる必要はないのだが、なぜか駆けていたのだ。

 路地を曲がるとオレは立ち止まった。ひどく荒い息だ。オレは両手を膝にして、荒い息を整えた。何か無性に悔しかった。オレってここまで情けないのか?
 ふと足下を見ると、何やらドス黒いノートが落ちていた。B5くらいの大きさのノートだ。こ、これはもしや、デ×××ト? もしデ×××トなら、さっきの男子高校生たちの名前を書き込んでやりたい。そうしないとオレの気持ちが晴れないのだ。
 オレは思い切ってノートに手をかけた。
「ノート、返して!」
 その瞬間、ふと声が聞こえてきた。そうだ、デ×××トを拾うとその本来の持ち主の死神を見ることができるんだった。これはきっと死神の声だ。
 オレは顔を上げた。そこには死神がいるはずだ。が、そこにいたのは9歳くらいのかわいい女の子だった。でも、何か変だ。全身真っ黒い水着のような服装。いや、ボンデージと言った方がいいかも。ともかく9歳児とは思えないきわどいファッションなのである。
「そのノート、返してよ!」
「君は?」
「見てわからないの、死神よ」
「ええ…」
 これが死神? 今はこんな小さな女の子が死神やってんのかよ? うそだろ。
「ねぇ、ノート返してよ!」
 女の子、いや、死神が語気を荒げてきた。でも、こんなチャンス、二度とないはず。
「嫌だね」
「どうして?」
「オレは今どうしても殺したいヤツがいるんだ。そいつの名前を書かせろ!」
「何言ってんの?」
「これ、デ×××トだろ?」
「バカ」
 かわいい死神はプッと噴き出した。
「それは近々死ぬ人の名簿よ。それを見て私たち死神は仕事するの。あなたが持ってても意味がないの」
 近々死ぬ人の名簿… んじゃあ、これに名前を書き込めば、やっぱそいつは死ぬってことじゃん。やっぱりデ×××トだ。
 オレはジャケットの内ポケットからボールペンを取り出した。さっきの万引き野郎の名前を書こうと思ったのだ。が、ここで大事なミスに気付いた。やつらの名前がわからないのだ。これじゃあ意味がないじゃん。
「ねぇ、ノート返してってばさぁ!」
 かわいい死神はかなりいらついてきたようだ。
「嫌だ!」
 オレはそれしか言えなかった。が、ここでいいことを思いついた。
「じゃ、お前がやつらを殺してくれよ?」
「殺す? 誰を?」
「さっき万引きをして、店員を刺し殺した男子高校生だよ」
 いや、死んだかどうかは確認してないけど、ともかく今のオレは、あいつらが絶対許せないのだ。
「知らないわよ、そんなの!」
 つれないやつだなぁ。まあ、そりゃそうだよな。こいつ、あのときあの場所にいなかったんだから。
「だいたい私は死神よ。悪魔じゃないの。人の死は見えるけど、人の命を奪うことはできないわよ。
 ねぇ、いい加減、そのノート、返してよ!」
 ヤツはさらに語気を荒げてきたが、オレもこのまま引き下がるわけにはいかなかった。
「じゃあ、何か代わりのものを出してくれよ」
 かわいい死神は困ってしまったようだ。ちょっと考えると、こう言った。
「じゃ、1ついいことを教えてあげる。教えてあげるから、絶対ノート返してよ!
 私たち死神は死にそうな人の前に行くと、まずその人がどういう状況にあるのか確認するの。
 もし死ぬ間際だったら枕元に立つ。死んだら魂が抜け出すから、すぐさま回収できるように枕元に立つの。こうなったらもうおしまい。誰にも邪魔することはできないわ。
 でも、死ぬまでちょっと時間があるようだったら足元に立つ。足元からマイナスのエネルギーを放って、ムリに命を縮めてやるの。それに他の死神に、こいつは私の獲物だってアピールにもなるからね。
 そんな死神を見かけたら、こう呪文を唱えるの。
 クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの モーグタン!」
 おい、それ、どこかで聞いたことがある呪文だぞ。だいたいなんで1文字だけひらがなが入ってるんだよ。
「この呪文を唱えたら死神は強制的に引き剥がされるから、その人の命は護られるはずよ」
「へ~」
 オレは反射的にその呪文を唱えてみた。
「クルクルバビンチョ パペッピポ ヒヤヒヤドキッチョの モーグタン!」
 次の瞬間、かわいい死神は消えてしまった。おいおい、なんだよ、これはホンモノの呪文かよ。
 でも、デ×××トはオレの手に握られたままだ。あいつ、間抜けだなぁ。大事なデ×××トを回収する前に秘密の呪文を教えちまうなんて。やっぱり子どもだったな。このデ×××ト、大事に使わせてもらうぜ。
 オレは持ってたカバンにそのノートを仕舞い込んだ。

 しかし、このデ×××ト、期待とは別のところでものすごい威力を発揮して見せた。オレは自分のアパートを目指して歩いたが、その間何人かのボンデージルックの幼い女の子を見かけたのだ。今は12月だぞ。寒くないのか? きっとみんな死神なんだな。デ×××トを入手したから、見てはいけないものが見えるようになってしまったんだな、きっと。
 この世にはたくさんの死神が蠢いてるんだなあ。まあ、今日本だけでも1億2千万の人口があるんだ。世界だと70億人を優に超えてるって聞いたことがある。死神だけでも世界にいったい何人いることやら。
 でも、なんでみんな幼い女の子なんだ? もっと年いった死神はいないのか?

 オレは自分のアパートに到着した。オレの部屋は2階にある。2階に昇ろうとしたとき、2人の男が立ちふさがった。かなりヤバい雰囲気な男たち。オレは一瞬ビビったが、
「警察です」
 よかった、どうやらこの2人は刑事らしい。リーダー格の刑事が質問してきた。
「あなた、30分前書店で起きた強盗傷害事件を見てますね」
「あ、はい」
 今度は若い刑事の質問。
「あなた、なんであの場から逃げ出したんですか?」
 オレはフリーズしてしまった。ここは何か言わないとまずいような… が、ベテラン刑事の方が畳みかけてきた。
「ちょっと警察に来てもらえないですかねぇ」
 あれ、もしかしてオレ、万引き犯の一味と間違えられてんのか? まいったなあ。オレは半ば強制的に警察に連行されてしまった。

 しかし、オレは1時間ばかしで解放されることになった。すぐに濡れ衣だとわかってもらえたのだ。
 が、警察署を出ると、その玄関前にはもっと厄介なヤツが待っていた。刺された万引きGメンの横にいた女だ。20代前半て感じの女。いや、女の子。一応美人だが、眼が怖い。ちょっと嫌な感じがある。
「あは、どうも」
 何か言おうとして、とりあえずこんな言葉を発してみた。
「どの面下げて警察署から出てきたの?」
 ああ…、想定してた以上の厳しいお言葉が返ってきたよ。
「あの~、刺された人は?」
 オレは定石通りの質問をしてみた。
「へ~、知りたいんだ。そりゃ気になるわよね。死んだら仲間は殺人鬼になっちゃうもんね」
 だから、オレは仲間じゃないってばさあ。
「来て」
というと、若い女は振り向きざまに歩き出した。おいおい、オレ、どうすりゃいいんだ? もう仕方がないなあ、オレはこの女についていくことにした。

16AJCCの写真とプルメリアスター

2016年01月24日 | 競馬写真
今日は中山競馬場に行ってきました。今日の中山競馬のメインレースはG2アメリカジョッキークラブカップでした。

 

 



今年のAJCCの優勝馬はユタカ様が駆るディサイファでした。アラブの王子様の馬です。これでディサイファの次走はドバイだとか。ちょっと足りないような気がありますが、まあ頑張ってもらいましょう。

今日中京12レース知立特別に我が一口愛馬プルメリアスターが出走しました。結果はちょっと足りなく、4着でした。
レースの経過を書きましょう。我が一口愛馬は必ずと言っていいほど出遅れますが、プルメリアスターのスタートは奇跡的に良好でした。向こう正面では5番手。3コーナーから徐々に上がっていき、4コーナーを廻ったところで先頭に。ここからコスモドームとつばぜり合いになりますが、残り200mのところで置かれてしまい、更にライブリシュネルとナムラアッパーにも交わされ、4着で終わりました。
プルメリアスターの上り3ハロン36.0。1着馬ライブリシュネルは35.2。これでは交わされてしまいます。公式HPによると、最後に坂があるコースは苦手なんだとか。となると、次は坂のない京都かな。でも、レーシングスケジュールを見ると、2月の京都競馬場に1000万下芝1400mのレースはないんですよねぇ。

金曜日当ブログで、プルメリアスターは中山競馬場で応援すると書きましたが、実は昨日の夜まで中京競馬場に行くか行くまいか迷ってました。結局宣言通り中山競馬場で観戦しましたが、どうやら正解だったようで。