爛漫日記

インターネット古書店 独楽知の、春爛漫ではなくて、秋爛漫?の日記です。

谷内六郎「町の灯」

2006-12-03 20:03:57 | 谷内六郎


師走になった額の絵は、谷内六郎さんの「町の灯」。
昔の日本のお母さんが持つ大きなお釜の真っ黒いススの上に、イルミネーションのように描かれた町の灯が美しい。


町の灯(文・谷内六郎)
 釜のススがチチチチチと燃えるのは、いつか行ったおじさんの家から見た町の灯に似ています。
 おじさんはタバコの吸いがらでももったいないから捨ててはいけないとおばさんにおこっていた、おばさんはタバコの吸いがらなんかキタナイと言っていた、だんだん声高にケンカみたいに言い合うので、ボクは悲しくなって窓から外を見た、町の灯がチカチカと悲しそうに見えた、だいたいボクが遊びに来て泊まっているのも邪魔なのかもしれないと思った。
 今夜にでも帰ろうと思ったけど電車賃ももっていない、ボクは歩いてでも帰ろうと決心した、でもそんな心配はその翌日にはすっかりなくなった、おじさんがボクにグローブを買ってくれたからだ、あの日の町の灯は今ではなつかしいものとなった。


家の小さな生け垣の、赤い山茶花が満開。
一枝折って一輪挿し。





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ジャケットと帽子

2006-12-03 17:32:20 | 手編み
風の吹く寒い日は、毛糸の帽子が嬉しい。

この細身のジャケットと帽子のお揃いは、焦げ茶色の太い毛糸を本と一緒に送って、やはり母に編んでもらったもの。

ざっくり編んであるけど身体にフィットしていて暖かい。
一番お気に入りのこの帽子は、余り毛糸で編んでくれたおまけ。

母の編む毛糸もののおかげで、寒い冬も割と好きです。



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