爛漫日記

インターネット古書店 独楽知の、春爛漫ではなくて、秋爛漫?の日記です。

静岡の海

2005-12-06 21:28:13 | trip
今日の静岡の海(駿河湾)。
晴れた日は、冬でも青く水平線まで見える。



静岡から焼津へ向かうには一山超えるので、東名なら日本坂トンネル、150号線バイパスなら石部トンネルを通り抜けるが、もう1本、トンネルを通らない海沿いの道がある。
通称「大崩の道」と呼ばれるこの道は、大崩海岸という名前通りの崩れやすい岩山の、海岸線ぎりぎりをくねくね曲がりくねって走るスリルのある道。



この道の途中の海を見下ろす場所に、この古~い喫茶店がある。

広いガラス窓の向こうは、ただ青い海。
海を間近に見たくなったら、ここがお勧め。

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『ぼくらはみんなハゲている』

2005-12-04 17:44:07 | 私の本
今日はどんよりと曇った寒い日曜日、一日コンタクトレンズを入れないで、家の中で本を読んで過ごした。
読んだのは、新聞の書評でおもしろいとあったので、ネット注文した藤田慎一著『ぼくらはみんなハゲている』。
自らもハゲていることで担当に指名され、同名のドキュメンタリー番組を手がけたことから、若いTVディレクターの藤田慎一氏(31才)が、いろいろなハゲた人たちと出会って話を聞きながら、考えていったことが、とても素直に書かれている本だった。
藤田慎一さんは、ものごとの受け止め方がとても柔らかくて素敵だと思う。


<本文から抜粋>
 ハゲを苦しめているもの。それは男たちの互いを値踏みし合う視線なのかもしれない。
 僕たちは、「男らしさ競争」の中で互いを値踏みし合っている。そして、誰かに敗者を押しつけることによって、自らの勝利をようやく確認し、男としての自信、存在証明をかろうじて維持している。そしてまた、他の誰かに値踏みされ見下ろされることを極端に恐れている。ハゲはそんな「男らしさ」の犠牲者にちがいない。僕らは、いつになったらそんな競争から抜け出すことができるのだろうか?

 誰もが愛されたい、受け入れられたいと思っている。しかし、僕たちの社会は、いつもその欲求を満たすための条件をつけてくる。条件つきでしか僕らは受け入れてもらえない。学校では成績で選抜され、会社では従順な部下であることが求められ、友達や恋人からはイケていることが求められる。最も無条件に受け入れてくれるはずの親でさえ、「良い子」であることを要求してくる。僕らには絶えず様々な条件が突きつけられている。もしも根底で揺るぎなく、自分は世界から受け入れられているという実感があるのならば、そんな条件つきの自己肯定など必要ないにちがいない。しかし、僕らがそれほど世界から受け入れられているという実感を得ることはたやすくはない。

 人を丸ごと受け入れてくれるような社会のあり方、それは単なる夢想なのだろうか?

 切実なる生き難さをどうしようもなく背負って、それでもなお、生き続けようとする人たちよ。もう自分を許してあげましょうよ。そんなに完全でなくてもいいじゃないですか。素直に自分を丸ごと「笑って許して」生きていこうじゃないですか。

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今年のジャケット

2005-12-03 16:22:51 | 手編み
今朝、母からの宅急便で届いたばかりの、手編みジャケット。
この秋、今年の手編みの本に載っていたのと同じ毛糸を母に送って、本と同じに編んでほしいと頼んでおいたもの。
ハマナカのリッチモアの極太の毛足の長い毛糸。

素材感が主役のベーシックな形のジャケット。
家にあったボタンを付けたので、早速今夜着て行こうっと。
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『金子光晴画帖』

2005-12-02 22:17:43 | 新着本


『金子光晴画帖』を見つけたので、登録。

「金子光晴画帖のでき上がるまでのいきさつ」は、花咲一男氏が末尾に書いている。

<以下、抜粋>
 今年の六月の末に開催された、近世文学会に講演するために秋田市から上京された、友人井上隆明さんから電話で「金子光晴の描いた春画があるんだが、あなたの知り合いの本屋さんで、出版してくれる人がないかしら」という知らせがあり、その時に、氏の令妹が光晴氏の子息、森乾氏の夫人であるということも始めて知った。この時までに、僕の視界には金子光晴は、ほとんど存在しなかった。と言っても、金子氏の晩年、いわゆる<エロぢぢい>としてマスコミ界に盛名を流していたのは、新聞紙上の週刊誌の広告で知っていて、好色趣味を人一倍もち合わせている僕は、その噂の真偽を問うこともなく、多少の羨望の情を感じさえしていた。(中略)
 「この絵を使って差しつかえありませんが、できればお茶の間で、家族揃って頁をめくれるご本にならないかしら」ともつけ加えられたが、「何分にも、春画は一部を削ってもやはり、そういう絵ですから、ご婦人方が気楽な気持ちでごらんになるようなわけには、いかないと思います。しかし、なるべく風格のある書物にはするつもりです。(後略)


私も「ご婦人」?ですから、「気楽な気持ちで」?見るわけにはいきません?が、風格のあるとても美しい本に仕上げっていると思う。


※売り切れました。(2009/4/2)
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