ちくま学芸文庫の『わたしの外国語学習法』を読み終わって、感動してる。
ハンガリー生まれの現在90歳を越えたロンブ・カトーさんという女性の、14のヨーロッパ系言語と中国語、日本語を、ほとんど自国を出ることなく、純粋に学習という形で身につけた外国語習得術の本です。
訳したのは、去年の5月に56歳の若さで亡くなった米原万里さん。
「文庫版 役者あとがき」によると、この本は1981年に翻訳され、米原さんが翻訳刊行した唯一の本だそうです。
米原万里さんが、この本の魅力を言い当てているので、書き写しました。
「ちょっと大げさに聞こえるかも知れないが、本書との出会いが無ければ、わたしは通訳という稼業に就いていなかったと思う。少なくとも、今のような通訳者にはなっていなかった気がする。今のような、というのは、通訳以外の人々にその体験や観察や、そこから導き出される諸々の発見について語らずにはいられないほどに通訳という仕事を愛し面白がるような、通訳が仕事でもあり同時に快楽でもあるような通訳者という意味である。
この快楽主義こそ、本書に一貫してみなぎる精神である。ロンブ・カトーさんの本質と言い切ってもよい。本来、退屈と苦行の代名詞だったはずの外国語学習を、比類無い快楽に化学変化させる方法を伝授してくれているからである。方法というよりも、生きるスタンスと言った方が正確かも知れない。伝授してくれるというよりも、感染させられると言った方が的を射ているだろう。」
私はこの歳になって、軽い気持ちで中国語という外国語の勉強を始めているんですが、この本を読んで「そうなんだ~」と思ったことは、
「外国語学習は毎日学習すること。」
という当たり前のこと。
ところが、これが私にとっては当たり前じゃなかったんですね。
振り返ってみると、これまでいろいろな事すべてに、「一日も休まず」というのをやったことがないような気がする。
やるべき事の直前に一気にとか、工夫して間に合わせるとか、ばかりしてきたような……。
「一日も休まず」ってことばの生真面目さがなんとなく好きじゃないというのは、私の不真面目な考え方だったのね。
だからこの発見?はとても新鮮!
「外国語学習は毎日学習すること。もしまったく時間がないというなら、最低10分はやること。」
やってみようっと!(できれば1日1時間半くらいの勉強が理想です。)
しかも好きな外国語の本を見つけてやってごらんというのも嬉しい。
今年はこれを実験してみようという気にさせられた本でした。
ハンガリー生まれの現在90歳を越えたロンブ・カトーさんという女性の、14のヨーロッパ系言語と中国語、日本語を、ほとんど自国を出ることなく、純粋に学習という形で身につけた外国語習得術の本です。
訳したのは、去年の5月に56歳の若さで亡くなった米原万里さん。
「文庫版 役者あとがき」によると、この本は1981年に翻訳され、米原さんが翻訳刊行した唯一の本だそうです。
米原万里さんが、この本の魅力を言い当てているので、書き写しました。
「ちょっと大げさに聞こえるかも知れないが、本書との出会いが無ければ、わたしは通訳という稼業に就いていなかったと思う。少なくとも、今のような通訳者にはなっていなかった気がする。今のような、というのは、通訳以外の人々にその体験や観察や、そこから導き出される諸々の発見について語らずにはいられないほどに通訳という仕事を愛し面白がるような、通訳が仕事でもあり同時に快楽でもあるような通訳者という意味である。
この快楽主義こそ、本書に一貫してみなぎる精神である。ロンブ・カトーさんの本質と言い切ってもよい。本来、退屈と苦行の代名詞だったはずの外国語学習を、比類無い快楽に化学変化させる方法を伝授してくれているからである。方法というよりも、生きるスタンスと言った方が正確かも知れない。伝授してくれるというよりも、感染させられると言った方が的を射ているだろう。」
私はこの歳になって、軽い気持ちで中国語という外国語の勉強を始めているんですが、この本を読んで「そうなんだ~」と思ったことは、
「外国語学習は毎日学習すること。」
という当たり前のこと。
ところが、これが私にとっては当たり前じゃなかったんですね。
振り返ってみると、これまでいろいろな事すべてに、「一日も休まず」というのをやったことがないような気がする。
やるべき事の直前に一気にとか、工夫して間に合わせるとか、ばかりしてきたような……。
「一日も休まず」ってことばの生真面目さがなんとなく好きじゃないというのは、私の不真面目な考え方だったのね。
だからこの発見?はとても新鮮!
「外国語学習は毎日学習すること。もしまったく時間がないというなら、最低10分はやること。」
やってみようっと!(できれば1日1時間半くらいの勉強が理想です。)
しかも好きな外国語の本を見つけてやってごらんというのも嬉しい。
今年はこれを実験してみようという気にさせられた本でした。
この本の興味があって検索して、お邪魔しました。
このブログを読んで、ますます読んでみたくなりました。
次回買ってみようと思います。
私も外国語好きで、満足に話せるものはないのですが、いろいろチャレンジだけはしています。
ロシア語も、以前ちょっとラジオを聞いて覚えた挨拶が役に立ったのが嬉しくて、また再開しようと思っています。
一日も休まず・・・難しいですね。
でもそれが大事なんですね。
よろしかったら私のブログにもお越しください。
では。
コメントありがとうございます。
ブログもちょっと覗かせていただきましたが、子育て真っ最中のお若いお母さんなのですね。
ふと、余裕なく突っ走って?いただろう自分を振りかえってしまいました。
日本人に生まれて一応日本語はベラベラ?だと思っているのですが、せめてもう一つの外国語を自在にしゃべれるようになりたいなあ~と、「毎日勉強」というのを実験!しています。
一年後の成果?を報告しますね。
でも、「最低10分」は守ってるけど、いつも「最低」だけではダメだよね……。
今日はこれからPTAの研修会があるので、仕事を早引きして来ました。
役員をやっていると、月5回以上PTAのいろいろあるんですよ。
嫌になっちゃいます。
ところで、子育てバリバリですが、若くないんですよ。
私より年下の人でもう既に孫がいるなんて普通です。
バブリーな独身時代を長く過ごしてしまって、今頃子育てしています。
晩婚化少子化の権化です。
変な話を書いてしまいました。失礼。
面白いブログなので、RSSに登録させていた頂きました。
ではでは。
そうなんですか~。
子育て、終わってみると、おもしろい仕事だったなあと感じています。
まあ、予定どおりにはいかない仕事で、ハプニングをおもしろいと思ってしまうことにして。
まるこさん、真っ最中はがっぷり四つで。
RSS登録なんて恐縮です。