昨日注文のあった、田村隆一の詩集『詩集1946~1976』を、いつもそうするように発送する前にぱらぱらと読んだ。
もう亡くなられて何年も経つけど、田村隆一はかっこいいお爺さんだったなあと思う。
お正月らしい素敵な詩を見つけたので、掲載させていただきました。
新年の手紙(その一)
きみに
悪が想像できるなら善なる心の持主だ
悪には悪を想像する力がない
悪は巨大な「数」にすぎない
材木座光明寺の除夜の鐘をきいてから
海岸に出てみたまえ すばらしい干潮!
沖にむかってどこまでも歩いて行くのだ そして
ひたすら少数の者たちのために手紙を書くのがいい
もう亡くなられて何年も経つけど、田村隆一はかっこいいお爺さんだったなあと思う。
お正月らしい素敵な詩を見つけたので、掲載させていただきました。
新年の手紙(その一)
きみに
悪が想像できるなら善なる心の持主だ
悪には悪を想像する力がない
悪は巨大な「数」にすぎない
材木座光明寺の除夜の鐘をきいてから
海岸に出てみたまえ すばらしい干潮!
沖にむかってどこまでも歩いて行くのだ そして
ひたすら少数の者たちのために手紙を書くのがいい