食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『夢追人、あふりか、アフリカ、Africa残酷物語Ⅱ』

2013年08月07日 17時27分20秒 | 趣味

これは明らかに屈辱である。本物のアフリカと交信してこの屈辱をはらさいで・・・

2日後のこと、Aさんから『FT5ZAが出ていますよ』と連絡を貰い周波数を合わせて、

探す。この時はアフリカなのに難なく交信できた。これで2局目のアフリカだ。しか

し、これはアムステルダム島でインドと南極の丁度、中間辺りの島で、アフリカだと

は認知してもらえそうにない。

仮りに私がハムをしていなかった場合、他人がこれらをアフリカだと言ったら、アフ

リカとは言わず『島』だと言うかも知れない。私がモーリシャス島をアフリカだと言い

張るとXYLは私のことを『アフリカの島おじん』と言い、私はXYLのことを訳の判らな

『島おばさん』と、ののしり合い平行線をたどる。やがてそれが夫婦の溝になり家

庭紛争、『私、暇を頂きます』てなことになると、子供を連れてTVで『お母ちゃん、早

く帰って来て』こりやあ大変だ。

それから一週間ほど経った。タンザ二アの5H3TMが日本からすんごいこと呼ばれて

いた。飽きを知らないお猿さんとラッキョの組合せのように呼び続ける。そのパイルに

嫌気がさしたのか突然にそこから姿を消した。『こりゃ、おかしいぞ、パイルを嫌って

何処かに逃げたのかな』とプラスの方に考えた。ダイアルを回してみるとCQを出して

いるのではないか。これは僕のCQだ、誰も拾うな。俺のものだ。必死になって相手を

呼ぶ、相手が私のコールサインを返してきて交信が始まった。

名前はトムさんで住所はムベア、送信機は80ワットを使用している。カード交換の約

束をして交信を終わる。後から続々と人が呼ぶのかと思ったが誰一人として呼ぶ人

はなく先程のパイルが嘘のようだった。

今度は堂々としたアフリカ本土である。顔のゆるみを整えてクールに

『あーあ、君君、タンザニアと交信しちゃったよ。ハッハッハ・・カードは郵便で送るこ

とにしたよ』モ-リシヤスをアフリカと認めてくれなかった『島おばさん』も『本当だ。ア

フリカ、おめでとうございます。よかったねー、だーもん手紙が着くかや』だとさ。

アフリカの歴史を紐といてみると辛く、悲しいしかも長い歴史があり、今もなお刻み続

けている。私のアフリカとの交信にもこのような辛い過去があったのだ。以来、南アフリ

カ、ザイール、スペイン領セウタ、ザンビア、セネガル、ガボンのアフリカ本土と、認知

されそうもないチャゴス島、カナリー諸島、それにレウニオン島と交信し次のアフリカを

追い続けている。

でも、やっぱりモーリシャス島はアフリカ       【昭和63年9月】


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