食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『雑想考、集積回路昔話』

2013年08月21日 18時39分03秒 | その他

最近の電気製品のカバーを開けてみると、集積回路(IC)が搭載されて、全てはこれ

によりコントロールされている。私は古い人間だから集積回路などと言っているが、今

はマイコンと言うのが適切だろう。今までに何回か昔のコンピューターについて掲載

したことがあり、数億円もした電子計算機は今のPCの足元にも及ばない性能でしか

なかった。たかだか3~40年ほどの年月で向上した技術はハイクラスのビジネスでし

か使うことが出来なかった機能を家庭、個人更に携帯可能なものにしてしまった。コ

ンピューターが1+1を計算するには沢山の電気回路を組み合わせた論理回路により

行われる。回路の最少単位はトランジスター1個、ダイオード2個、抵抗1個を必要とし

回路として作ると2cm平方くらいのスペースになる。だからコンピューターを構成する

には規模により数万あるいは数十万個の回路を必要とした。

トランジスターが普及する前は真空管だったからコンピュータは電熱器のように熱を

発するものだった。小型のものでも1.8mX90cmX1.8mくらいの処理装置になりメモリー

は数KBしかなかった。そんな時代にアメリカのTI、モトローラなどがトランジスターで

構成されていた論理回路の集積化に成功し、これがベースとなりコンピュータの小型

化は急速に進んでいった。また集積回路には電気部品が組み込まれたハイブリッド

ICなるものになり、1つのICである動作を行えるものにまで進化し、以後はCPUを組み

込み全体の制御を可能にした。

こうした技術が普及するとコストも下げることが出来、利用される範囲も飛躍的に拡大

し、今日の電気製品に見られるような姿になった。

今ではこうした集積回路の頂点にあるのはインテルのPC用CPUで、各PCメーカーはイ

ンテルの下請け会社でもないのに、Intel insideなどと宣伝している。PCはIntelのCPU

代名詞と言っても過言ではなくなった。ICだのTTLだの時代には未だマイナーな会社

だったがPCの普及とともに巨大な企業に成長していった。

昔、コンピュータはガリバーと呼ばれたIBMが寡占状態だったが、PCの小型化と共にフ

レームコンピュータはCSSなどに取って代わられ、心臓部を寡占するIntelの独壇場にな

っている。日本企業もIntelのように自社技術を世界標準にできるよう頑張って欲しい。


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