食道がんと闘う自然爺の活動

自然の中での暮らしに憧れ、自作の山小屋を起点に自然と戯れていたが、平成21年10月、食道・胃がんが見つかり手術。

『山小屋の電気』

2012年11月26日 18時34分50秒 | 趣味

山小屋に電気はないからエンジン式発電機を使用している。ここに入山した頃に一番

近い電柱まで300mくらいも離れていたが、住宅や小さな作業場ができ、今では100m強

くらいになった。しかも、残りのルートは電柱を建てるのに山際の木を切ったり、民地の

借用許可を貰うにしてもノープロブレムの土地ばかりだから、申請すれば簡単に電気を

引くことができる。

電気があれば何をするにしても便利なことに間違いはない。しかし、山小屋ライフを考

た時に、便利さや快適さを追求するためのものではないから、何となく馴染まないな

気がした。主たる利用は電動工具だが木工細工の場合、材料の加工時に集中し常時

なくてはならないものではない。あれば格段に便利だが、なければなくても不便極まるも

のでもない。

電気容量は電気カンナと集塵機の組み合わせで、約3KVAあれば足りる計算だから、こ

の規模のものならホームセンターでも簡単に調達できた。雨降りや降雪時には暗くなり

明は欲しいから、小電力でいい時も大きな発電機を動かさないで済むように550Wの

ものを準備した。山小屋ならば照明はランタンと相場は決まっている。貰い物のドイツ製

のものとコールマンの2つを準備していた。

使用頻度が極端に低いと圧縮空気を送り込むポンプのパッキンが駄目になること、細か

作業をするにはチラチラが気になり実用的ではないことから、今では埃を被った飾り物

になっている。木工作業で製材からする場合にはパワーを必要とし、余裕のある容量のつ

もりだったが唸りを上げながら、時には『ウーン』とトーンダウンすることもある。それでも、こ

の設備があれば通常の木工細工には十分だ。10年以上酷使してきたから大型のものはメ

カ的な異音がしている。また小型は、いつの頃からか不明だが出力制御不能で定格100V

のはずが150Vになっていた。これに気づいたのはギターアンプを買って山で格好良くエレ

キギターの練習を始めようとした時、家では出ていた音が無音。家に持ち帰り再度テストす

ると異常なし、安物のアンプなのに異常電圧の検知とカット機能を有していた。

ここで出力を測定し異常が判明した。小型発電機では照明と小型機器ばかり使用してい

が電圧が少々高くても長時間運動でないから動作に支障はなかった。この一件で外付

けHD故障の原因が異常電圧だったことも判明。山小屋でラップトップと外付けHDで作業

した時期があった。以後いつの間にかHDはOSから認知されなくなり故障原因は分からず、

心当たりもないまま、分解して廃棄した。ラップトップの動作可能電圧は100V~240Vのた

め許容範囲内、しかしHDは100V、そのため1Gの1/3も使わない内に絶命となった。

商用の電気ならこんな馬鹿げた話はまずありえない。

仮に電気を引いた場合には、井戸水、照明、工具などの常時使用が可能になる代わりに基

本料金1500円ほどの毎月出費が必要になる。金額的には大きなものではないが、発電機よ

りは随分高いランニングコストにつく。便利さの魅力に摺り寄ったり、自然派を気取る人にな

ったり。

自然爺の活動ホームページ  http://www.megaegg.ne.jp/~yakumo/

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