goo blog サービス終了のお知らせ 

宮崎信行の国会傍聴記 ニュースサイト

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

岸田首相のウクライナ2023年2月訪問説をNHKが「5月サミット前で調整」と修正、春の園遊会は5月11日(木)

2023年02月23日 23時59分19秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]G7首脳で随一の日焼けした肌の岸田首相、きょねん6月、宮崎信行。

 岸田文雄首相が、今月2023年2月下旬の予算審議中に「ウクライナ・キーウを訪問したい」と読売新聞が報じていましたが、きょう祝日のNHKはトップ報道で「政府内では5月の広島サミットまでには岸田総理大臣の訪問を実現すべきだという声が出ていて、調整が続く見通しです」と「延期」を報じました。

 きょうは天皇誕生日です。天皇陛下お誕生日おめでとうございます。皇居では一般参賀が行われました。

 また、3か月後の令和5年5月11日(木)に赤坂で「春の園遊会」が開かれることになりました。コロナで出席人数は絞られますが、衆参の常任委員長や、数人に1人の与野党衆参議員が招待される見通しとなります。1期生が優先されるかもしれません。このため当時は、衆議院は朝9時開会、参議院は朝10時に開会し、午後5時過ぎまで審議はありませんが、昼を挟んだ数時間は自然休戦となります。

 また、G7広島サミットは5月19日(金)から5月21日までとなります。会期末は6月21日(水)です。

 国対の「重要広範議案」4本のいずれも今月の衆議院通過はありません。防衛財源確保法案、防衛装備国営法案、出産一時金を含む健康保険法改正案、DX原発60年法案が全く審議入りしておらず、首相は合計8回衆参分館の委員会室に出向かないといけない窮屈な日程となります。

 キーウ訪問にこだわる限りは、じわりと支持率が下がることも予想され、来年9月末の自民党総裁任期の前になんらかの政治判断に踏み切る予見性も高まりそうです。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

参議院大分も補選追加で5選挙区に「非自公が連続53%」の地で、泉執行部はハードルが上がる

2023年02月23日 23時49分12秒 | 国政統一補欠選挙
[写真]車を降りる泉健太・立憲民主党代表、きょねん10月、東京・平河町で、宮崎信行撮影。

 安達澄参議院議員は「私、あだちきよしは、3月上旬で参議院議員を辞職し、大分県知事選 に向けた準備に専念する意向を固めました」とツイートしました。1人称で「意向を固めた」と書くのは珍しいですが、安達さんは「これにより、補欠選挙は4月に行われることになります」と断定し、一部新聞も1面で断定報道しました。

 安達さんの参議院大分(改選定数1)の任期は2年半残っています。令和5年2023年4月6日(木)に告示され、23日(日)の7時から20時近くまで投票となります。

 ちなみに、ちょうど1か月後の、3月23日(木)知事選告示、4月6日(木)参議院大分補選告示、4月9日(日)知事選投票、4月11日(火)衆議院の千葉5区と、旧区割りの和歌山1区・山口2区・山口4区が告示され、4月23日(日)投票となります。

 なお、4年前の統一地方選特例法は「令和改元」のため1週前倒しでしたが、8年前と同じスケジュールに戻りました。

 自民党は千葉5区が麻生派、和歌山1区が二階派、山口が旧安倍派のたたかい。

 春の国政統一補選は、おととし枝野幸男代表率いる立憲民主党が3勝0敗で完勝しましたが、半年後の全国一斉解散総選挙では敗北しました。

 今回は立憲は勝機は少ないとの雰囲気でしたが、参議院大分でハードルが上がりました。大串博志選対委員長(佐賀2区)は執行部の先陣を切り「この議席は2019年に野党全体で得た貴重な議席。これを与党に渡すわけにはいかない。立憲大分県連の皆さんとも連携し、しっかり戦い、勝ち抜かねば」とツイートしました。

 大分は大正デモクラシー当時から 二大政党マインドが強く、選挙の結果で、駐在警察官まで回転ドアで政権交代したという、良くも悪くも政権交代ある二大政党政治の先進地。参院選では「非・自公」が連続して53%ないし54%を得票しています。

 統一地方選で政党幹部が交代したことは、小沢一郎自民党幹事長・土井たか子社会党委員長以来30年間ありません。但し国政補選が5戦全敗となると泉執行部の求心力が問われることになりそうです。

 以上です。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする