goo blog サービス終了のお知らせ 

ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

「数字ありきでない」と岸田首相「早稲田話法」で色を成す、秋本・鈴木政務官も更迭されずにあす午後2時台に予算通過へ

2023年02月27日 20時22分18秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]世耕弘成さん、おととし2021年4月、長野市で宮崎信行撮影。

 1980年代に、数学無しで入学できる早稲田大学で学んだ岸田文雄首相が「数字ありきでない」と色を成しました。世耕弘成さんは「10年7か月ぶりの委員会質問であります」と日本赤軍に匹敵した参議院野党・自民党の横暴を角に隠しました。

【衆議院予算委員会 きょう令和5年2023年2月27日(月)】
 「令和5年度予算案」は17日目で、そのうち集中審議4回目。タイトルは「外交・防衛及び少子化対策など内外の諸課題」で、今回は4時間コース。午後1時開始。

 立憲民主党の長妻昭さんはことし最初の政調全大会で財務省主計局総務課長に29年ぶりとなる与党修正を準備してい欲しいと発言。この場で、こども政策で住宅費の考え方を取り入れたいという提案もしました。予算審議が始まり、東京コンビとなる自民党政調会長・萩生田光一さんの質問で軌を一にしましたが、何も成案につながっていません。

 長妻さんの「子育て予算倍増」の定義を聞かれた岸田さんは「数字ありきでない」と色を成し、数学なしの早稲田文系脳の限界を示しました。

 あすは初めから締めくくり質疑。その後、正午過ぎに、組み替え動議が提出のはこび。そして、採決となります。
 
 あす午後1時からは衆議院財務金融委員会と総務委員会が開かれますが、異例ですが、質疑はなく、いきなり討論・採決となります。

 このため、衆議院本会議は公報の午後1時から遅れますが、午後2時10分に前後した時間から始まる見通しです。

 4期なのになぜか政務官の秋本真利外務政務官と、公示後に補助金を受け取る建設会社数社から1000万円以上の献金を受け取った鈴木英敬・国土交通政務官の進退は俎上に上がっていません。

【参議院議院運営委員会 同日】
 「植田日銀総裁候補同意案」で、4時間近くの審議がありました。
 山本一太さんが知事に、礒崎陽介さんが落選した後も、参議院自民党幹事長のメーンストリームにいる世耕弘成さん。民主党・岡田克也代表の下で広報委員長(一代前の代表時代からの継続)をしていた林久美子元参議院議員と早稲田大学同窓生どうしで結婚しました。林さんはその後、早稲田大学大学院にも進み「組織論」を学んで、民主党の失敗の本質を研究したようです。

 世耕さんは「10年7か月ぶりの委員会質問です」と語り、金曜日の衆議院での審議があってから中2日あいたので「再考の府にふさわしい」と述べました。そのうえで、2日間衆議院議事録を精査したうえでの質問だとして「まず、アベノミクスをどう思いますか」と漠然とした質問をし、植田さんは衆議院でも答えたと応じました。

このエントリーの本文記事は以上です。
国会傍聴取材支援基金の創設とご協力のお願いをご一読くださり、ご寄付をお願いします。 
このニュースサイトは以下のウェブサイトを活用しています。
Ⓒ2023年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki、宮崎機械株式会社。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

あれから4年

2023年02月27日 08時46分27秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
 きょうの国会は午後1時から衆議院予算委員会の「令和5年度予算案」17日目で集中審議4発目で、4時間コース。当ニュースサイトの書いた通り「安全保障」「こども」「エネルギー」の「ピンナップ」が維持されたまま早ければあすにも採決。仮にあす本会議でも採決される場合は、ナイター本会議となりますので、都心に通勤しながら国会傍聴は難しい人にはチャンスになります。

 きょうは同じく午後1時から参議院議院運営委員会で、植田日銀総裁候補への質疑となります。マーケット終了後に登場する議員もいます。珍しいダブルヘッダーです。

 今から3年11カ月前に、私は次のように書きました。岡田克也さんはその後も「無所属フォーラム」を「枝野初代代表と党名は民主党」でまとめ上げて、2020年9月15日の結党(党名は立憲民主党が当選)に参画しました。それから3年、国民民主党との合併を主張しています。中部電力は原発依存度が2番目に低いです。

 以下が私が3年11カ月前に書いた内容です。
報道にない「歴史的なにか」を平成最後に僕は感じた、【立憲】枝野幸男代表に自信みなぎる、統一地方選で「自力走行ができるようになった」 - ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

 から抜粋引用はじめ]

 自分の話をします。平成の30年間のほとんどを自民党にたてつく政治道楽にふけって、それでいて身代を維持して令和を迎えることができます。すべては初めから同じ政治集団に属していた唯一絶対尊敬する岡田克也さんと党籍・派閥が1日たりとも変わらない歩み。今日の私のすべてです。現在は「無所属フォーラム」の岡田さんですが、一つ言えば、私は岡田先生より20歳若い。私は、参院選よりも前に、私の身も心も、立憲というものに、投じた方がいいと判断しています。岡田先生のご承諾があれば、参院選よりも前に立憲に飛び込むことも考えています。私が明確に保守であることを、むしろ多様性の象徴として歓迎してくれる立憲の仲間のここちよさ。今、国民民主党で悩んでいる人がこれを読んでいたら、個別に立憲に移ることをすすめたい。政治生命にかかわることです。本気です。

[抜粋引用おわり]

 これを書いた後に、当時の立憲民主党が非議員を党員に迎えていないことを初めて知りました。岡田克也立憲民主党幹事長・本庄知史副幹事長が出現するとは思わなかった現在ですが、草の根ボトムアップからのふわっとした左の右でもない左でもない立憲パートナーズは、神奈川県連、大阪府連で機能しています。長野で国民民主党地方議員は1名しかいません。救済法実務者協議で長妻さんの熱量は、大塚・古川両氏の10倍以上でした。立憲パートナーズのやり方で、小選挙区150勝はできません。しかし、枝野前代表も脱原発を明確にしました。私は、右でもなく左でもなく前へ向かう政治を応援したいです。

 以上です。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする