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ニュースサイト宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が衆参両院と提出予定法案を網羅して書いています。

米山隆一さん、故・安倍晋三さん回顧録「財務省陰謀論」を問い「故郷の選挙区・田中角栄首相、責任は私がとる」の姿勢を政府に求める

2023年02月13日 17時53分00秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]新潟5区の米山隆一衆議院議員、きょねん2022年6月、宮崎信行撮影。

 辞職した岸信夫さんに代わり出馬する岸信千代さんがホームページに家系図を掲げて炎上。予算委員会は立憲若手議員全員が「安倍晋三回顧録を読んだ」と質問しました。

【衆議院予算委員会 きょう令和5年2023年2月13日(月)】
 「令和5年度予算案」は11日目で、一般質疑5日目・4時間コース。会議の最後に、金曜日の地方公聴会について、第1班新潟市・第2班福岡市が「亀田製菓を視察した」「福岡市で会議を開いた」などと報告しました。

 質疑では、新潟5区で無所属で当選して立憲民主党に加わった米山隆一さん消費税率引き上げの先送りに関する・故安倍さんの判断について鈴木財務大臣に問いましたが、はっきりした答えはありませんでした。

 米山さんは安倍晋三さんに対比させるかたちで、「最後に私の選挙区の出身である、極めて高名な、そして御党の宰相であります、安倍元総理とは全くなる人生を歩んだ田中元総理の言葉を紹介させていただきます」としました。

 田中大蔵大臣が、「皆さんは全国から集まった天下の秀才で金融財政の専門家ばかりだ。小生は素人であります」「今日から大臣室の扉はいつでも開けておく。若手職員も遠慮なく、何でも言ってほしい。上司の許可を取る必要ありません」とし「全ての責任はこの田中角栄が負います」と語ったとしました。

 米山さんは「もちろん毀誉褒貶のある人物であり、全てこのと言葉の通り責任を取ったのかどうか定かではございません」とバランスをとりつつ、「安倍元総理のような大宰相にして全部財務省の責任だという。そんなことをしていてはですね、本当にこの日本の行く末がどうなってしまうのかと思います」と述べました。

 復興増税をめぐっては、鈴木俊一財務大臣と根本匠予算委員長は当時落選しており、忸怩たる思いがあったと思います。当時の政策判断は正しかったと財務大臣は強調しました。

 自民党はベテランの山本有二さんが登場。初当選から33年間、細田博之議長や、岡田克也立憲民主党幹事長と同じく衆議院に在籍しており、やはり高知県は弩田舎だからか、予算委員在籍が長くなっています。山本さんは「きょうは下水道サーベイランスについて取り上げたい」としました。2020年から続くコロナ禍ですが、この話は荒井聡・立憲民主党衆議院議員が国土交通委員会などで取り上げており、荒井さんは2021年秋に引退しました。きょうの山本さんの話は、札幌市の単独事業を取り上げて、厚労相に対して「全額ではなく2分の1国費負担にしたらどうか」と働きかけ、政府が検討することになりました。

 きょうまでで手元の計算では42時間の審議時間になっていると思います。あすはなく、あさって15日(水)8時55分から集中審議2回目を開くことにして、散会しました。

【参議院 同日】
 参議院予算委員は、委員派遣として石川県・空自小松基地などを訪問。

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