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ニュースサイト 宮崎信行の国会傍聴記

元日本経済新聞記者の政治ジャーナリスト宮崎信行が3党協議を現地で取材したり国会中継を見たりして雑報を書いています。

天皇陛下に忍び寄る旧統一教会の魔の手 未来に向かって関係を断たなかった岸田自民、比例中国1位議員

2023年02月17日 18時24分41秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]天皇・皇后両陛下、3年前の2020年、宮崎信行撮影。

 自民党の中国ブロック単独1位で岸田派の石橋林太郎議員が、週明け月曜日の衆議院予算委員会分科会で、全国会議員の中でただ一人、皇室費について質問することが分かりました。

 分科会は週明け月曜日20日、火曜日21日開催。第1分科会は、皇室、衆参両院事務局、内閣府、デジタル庁などを所管。池田宮内庁次長の予算説明の後に、午前10時半から11時まで、石橋さんだけが「皇室費」の質問に立つことになりました。

 分科会は、いつも予算委とは逆に、若手の希望に沿って割り振る運用を各党がしています。

 石橋さんの父親である元広島県議会副議長は、日韓トンネル推進会議の広島県の会長や全国の幹事長を歴任。林太郎さんも統一教会のイベントの実行委員をした過去を持ちます。
 
 統一教会の「統一」が何を示すか判然としない部分がありますが、6000人以上の日本人が合同結婚式で、日本国籍を離れていることから、日本の天皇・皇室をめぐって複雑な心情をにじませた教義を持っていることが予見されます。

 こういった中、全国会議員で最も旧統一教会に親密な石橋さん一人だけが、皇室費の予算の審議に立つのは、単に、自民党執行部が思い至らなかったからだと思われます。岸田さんは「未来に向かって関係を断つ」としながら、まさに近未来である皇室予算に統一教会関係議員が与野党ひとりだけ立つことになったのは、投票率が低い選挙と議会制度の間隙をつく統一教会の政治手法そのものといえそうです。

 以上です。
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「こども予算倍増答弁揺れで集中審議やり直せ」、国税庁次長「確定申告のコロナ延長はことしはない」

2023年02月17日 17時32分19秒 | 第211回通常国会(2023年1月)
[写真]財務省、3年前の2020年6月、筆者撮影。

 予算審議は低調と言えば低調ですが「安全保障」「こども」「エネルギー」の3本柱は骨太な議論が続いています。

【衆議院予算委員会 きょう令和5年2023年2月17日(木)】
 「令和5年度予算案」14日目で、そのうち一般的質疑6日目となりました。きょうの3時間を加えて審議時間は59時間となり、採決をめぐる攻防へ。

 おとといの集中審議2本目で首相が「家族関係社会支出は2020年度の段階でGDP比で2%を実現している。それをさらに倍増しようではないかと申し上げている」と語りました。梅谷守さんの問いに答えて松野官房長官は「防衛費との関係においても、決して取り組みが見劣りするわけではないとの趣旨で申し上げたものだ」と答弁しました。首相の真意を確かめる必要があるとして集中審議をやり直したり、集中審議が3本目を立てるようにもとめました。

 月曜日と火曜日は分科会。

【衆議院財務金融委員会 同日】
 「令和5年所得税法など改正案」(211閣法2号)。きょうが質疑1巡目でした。地方税法が先に質疑されたのは珍しいかもしれません。

 なお、審議の後、次回は21日・火曜日の午前10時10分から委員会を開くことになりました。財務省・国税庁・金融庁に関する分科会がすむとすぐに法案審議再開ということになりそうです。

 日本維新の会の藤巻健太さんの問いに国税庁次長が答弁し、「コロナ禍において、令和元年分、2年分と十分な準備ができるように一律に一カ月間所得税の確定申告期間を延長し、3年分は簡易な申請で延長できた。4年分は緊急事態制限による行動制限がなかったので、延長することはない」としました。

 また、藤巻さんは、「確定申告期間中に本業が止まり、経済に影響が出ている」とし、確定申告が経済活動を阻害していると指摘しました。国税庁次長は、政策減税などの導入を迫られることもあると自民党政権下での苦心をにじませつつ、簡素な税制にとりくみたいとの前向きな姿勢を示しました。

【参議院 同日】
 ありません。

【法務省法制審議会 同日】
 「諮問117号 性犯罪に対処するための法整備について」の答申が、ようやくなされました。1か月前後という超スピードで法案作成し、今国会提出へ。

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