[写真]農林水産省、7年前の2015年、宮崎信行撮影。
既報の通り、農政の憲法と呼ばれる「食料・農業・農村基本法」の改正のための「検証部会」が立ち上がり、先週火曜日、JA全中会長ら委員が集まって初会合を開きました。野党もこれに対応したダブルトラックとして、きょうの立憲民主党農林水産部門会議で、金子恵美次の内閣ネクスト農相(福島1区衆3参1期)の発案で、「食料・農業・農村基本法検討ワーキングチーム」が立ち上がりました。WT座長には田名部匡代・参議院幹事長(青森県区参2衆3)がつきました。
農林水産省が「検証部会」に示した論点整理では、食料の安定供給の確保(食料安全保障、輸出促進を含む)、農業の持続的発展、農村の振興、多面的機能の発揮の4点。検証部会は月2回開催し、有識者ヒアリングなど意欲的に開催する方向。
「農政の憲法改正」は自民党森山派会長の森山裕元農相の悲願。これに同じ「鹿児島JA県中央会」出身の野村哲郎現農相、養鶏が盛んな宮崎県の江藤拓元農相らが絡む展開で、まるっきり「畜産族」農政となっています。野村大臣は、青森県弘前市で三村知事の案内で河川敷に落ちたリンゴを見て悲嘆にくれたそうですが、農林水産が長いとはいえ、河川敷で果樹栽培する青森の風景に出くわしたことがないのかもしれません。
立憲は金子ネクスト農相、田名部WT座長と偶然にも父親が新生党結党メンバー。30年前の政治改革派は、青森・福島・岩手あるいは熊本など徳川年貢米系の地域で強かったことが一回りしてみて取れます。食料安全保障・輸出促進による営農者一人当たりの現金を重視する自民党農政と、多面的機能などたんぼ一反あたりの米にこだわる立憲農政が折り合えるか。やや長い論戦が始まります。
既報の通り、農政の憲法と呼ばれる「食料・農業・農村基本法」の改正のための「検証部会」が立ち上がり、先週火曜日、JA全中会長ら委員が集まって初会合を開きました。野党もこれに対応したダブルトラックとして、きょうの立憲民主党農林水産部門会議で、金子恵美次の内閣ネクスト農相(福島1区衆3参1期)の発案で、「食料・農業・農村基本法検討ワーキングチーム」が立ち上がりました。WT座長には田名部匡代・参議院幹事長(青森県区参2衆3)がつきました。
農林水産省が「検証部会」に示した論点整理では、食料の安定供給の確保(食料安全保障、輸出促進を含む)、農業の持続的発展、農村の振興、多面的機能の発揮の4点。検証部会は月2回開催し、有識者ヒアリングなど意欲的に開催する方向。
「農政の憲法改正」は自民党森山派会長の森山裕元農相の悲願。これに同じ「鹿児島JA県中央会」出身の野村哲郎現農相、養鶏が盛んな宮崎県の江藤拓元農相らが絡む展開で、まるっきり「畜産族」農政となっています。野村大臣は、青森県弘前市で三村知事の案内で河川敷に落ちたリンゴを見て悲嘆にくれたそうですが、農林水産が長いとはいえ、河川敷で果樹栽培する青森の風景に出くわしたことがないのかもしれません。
立憲は金子ネクスト農相、田名部WT座長と偶然にも父親が新生党結党メンバー。30年前の政治改革派は、青森・福島・岩手あるいは熊本など徳川年貢米系の地域で強かったことが一回りしてみて取れます。食料安全保障・輸出促進による営農者一人当たりの現金を重視する自民党農政と、多面的機能などたんぼ一反あたりの米にこだわる立憲農政が折り合えるか。やや長い論戦が始まります。
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