【元日経新聞記者】宮崎信行の国会傍聴記

政治ジャーナリスト宮崎信行、50代はドンドン書いていきます。

【追記有り・記事取り下げ】2021年通常国会に後期高齢者健康保険法改正案が提出されない公算高まる、「全世代型社会保障検討会議」会議中止・延期

2020年12月04日 21時24分00秒 | 第204通常国会令和3年2021年
【追記 2020年12月23日】
 この記事は事実誤認があるので記事そのものを取り下げます。ご理解ください。
【追記終わり】




[写真]ツツジが咲く、4月下旬の首相官邸脇、4年前の2016年撮影。
 報道(gooニュース
https://news.goo.ne.jp/article/mainichi/politics/mainichi-20201204k0000m010366000c
)によると、今夕首相官邸で予定されていた、「第12回全世代型社会保障検討会議」が中止になったようです。先週の第11回会議での議事録では、西村担当相が「本日の御議論を踏まえまして、年末の最終報告に 向けて、更に検討を進めていきたいと思います。 次回の開催につきましては、事務局から調整をさせていただきます」と語っており、きょう開催の予定でしたが、中止・延期されました。

 後期高齢者医療制度の患者1割自己負担を2割負担に引き上げる内容で与党内で選挙イヤーの2021年に法案を出すべきではないとの意見が出てためと思われます。公明党の竹内・新政調会長らが要望書を出し、山口代表、さらに自民党の二階幹事長も今週記者会見で先送りを提案していました。

 全世代型社会保障検討会議は、昨年12月に中間報告を出し、2020年通常国会に法案が出され、野党は争点化をめざしましたが、世論がまったく反応せず、あっさり成立。そして6月の最終報告の予定を、コロナ禍で、半年延ばして、第2次中間報告を出しました。そして、今年末に最終報告を出す予定でした。先送りされていた議題は、2割負担だけで、これも先送りする場合は、2021年通常国会に法案そのものが提出されない見通しとなります。

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Ⓒ2020年、宮崎信行 Miyazaki Nobuyuki
 

【12/4】生殖補助医療と日英EPAが成立し第203回臨時国会が事実上閉会

2020年12月04日 17時47分06秒 | 第203回臨時国会(2020年10月下旬)菅首相初答弁
 第203回臨時国会はあす事実上閉会します。菅義偉・新首相はとくに政治的に実現したことがないようで、大玉の法案がないまま、解散後3回目の秋が終わりました。「コロナ国会」という命名もできないほど、何もない国会でした。来年の通常国会もあまり盛り上がらない見通しで、膠着状態が続きそうです。8月28日から9月16日までの大政局でアクセス増激増に成功した当ニュースサイトですが、筆者の私もこれから来年1月18日までなにしようかな、という感じです。まあすることはありますが。

【衆議院議院運営委員会 令和2年2020年12月4日(金)】

 「5日までの会期」を「23日間延長する件」が採決され、否決されました。

【衆議院本会議 同日】

 会期の延長が否決されたことが、議長から報告されました。

「生殖補助医療の提供等及びこれにより出生した子の親子関係に関する民法特例法案」(203参法13号)は共産党反対、自民党、公明党、立憲民主党などの賛成多数で可決し成立しました。

 この後、各委員会からの閉会中審査案件について。「定年を65歳に引き上げる地方公務員法改正案」(201閣法53号)、「日本国憲法改正手続きのための国民投票法改正案」(与党の196衆法42号、野党の198衆法9号)などが来年に継続されました。

【参議院本会議 同日】

 「日切れ扱い」ともいえた、「日英EPA」(203条約1号)が過半数で可決し、両院で承認されました。

 「令和2年7月豪雨の義援金差し押さえ法」(203衆法7号)が全会一致で可決し成立しました。

 「労働者協同組合法」(203衆法26号)は全会一致で可決し成立しました。地方議員のSNSで、労働災害に懸念してこの制度に反対している人がいるようで、配慮が必要に感じました。

 「特定水産動植物の国内流通適正化法」(203閣法4号)は全会一致で可決し、成立しました。

 この後、参議院法制局長の人事があり、長野さんから、川崎まさじさんへ交代について、議長がはかり、承認されました。

【衆議院委員会 同日】
【参議院委員会 同日】

 会期末処理が行われました。衆議院では、読み原稿をタブレットで読み上げる委員長もいました。

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