「縦横無尽」 フローレ21社長のコラム

花の仲卸フローレ21社長小池潔がつれづれに語ります 快調に更新中

「花の力プロジェクト」の経過と今後の課題についての報告

2011-04-21 06:07:08 | Weblog
花の力プロジェクトの最初の活動として予定しておりました「母の日に花の力を」についてお知らせいたします。「母の日に花の力を」被災地の被災者に花の最大のイベントである母の日に、私達の思いと共に花束を届けることを決定し、その活動を支えるいくつかのワーキングチームを立ち上げました。

その後、このプロジェクトに最も欠かせない現地の情報、被災者の置かれている状況、現地の花屋さんや生産者の状況、これらの調査のため4月15日宮城県石巻にこのプロジェクトの必要性を訴えていたレン・オークメイドほか一名が調査に向いました。
石巻桃生のガーベラ部会、石巻の花屋さんを訪問し、被災の状況やそれぞれの立場でのプロジェクトに対するご意見をうかがいました。
そして被災者数百人が生活をしているセンターを訪問、現地の花屋さんにもお手伝いいただき2時間の「デモ」を行いました。
皆様も報道などでご存知のとおり、センターに避難されている家を失った人たちは、ダンボール一枚で仕切られた避難所で、日常の生活とはほど遠い生活を余儀なくされています。
少なくとも仮設住宅に希望者が全員入居でき、町の再建が見えてくる、そのような日常が戻るときこそ「花の力」が安らぎや、喜びや癒しを発揮してくれるのではないか、今被災者に最も大切なものは母の日に花束を配ることではないという結論に達しました。
残念ではありますが、「花の力」が及ばないところに、多くの被災者がおられる事が分かりました。

私達が被災地や被災者を思いやる心も、「花の力」に依拠する活動にいささかの揺るぎもありません。
「花の力プロジェクト」は今できること、将来に向けやらなければならないこと、花に携わる個人として、多くの思いを引き続き集めていきたいと思っています。

「母の日に花の力を」に代わる活動として現在いろいろなイアデアが出ておりますが、それらを取りまとめて素案を作成し、次回ミーティングで話し合いをしたいと考えております。

「花の力プロジェクト」は、基本的に個人がボランティアとして活動するグループです。これからも、どうぞ皆様、東北の復興のために「花の力」を手に、一緒に活動してくださいますよう心よりお願い申し上げます。