~あらすじ~
急逝した父の後を継ぎ国会議員になった漆原翔太郎。
しかし問題発言と問題行動を連発し支持率は急落。
頭を痛める秘書の雲井進は名誉挽回のため陳情を受けようとするが…。
~感想~
天然議員と、有能風かませ秘書によるコメディタッチのライトなミステリ…に見えて、一皮剥くとほぼ大山誠一郎が顔を出す伏線だらけの連作短編集。
ややネタバレだが本作の一番の魅力なのでプロットを明かすと、漆原翔太郎は全て計算ずくの馬鹿を装った天才にも、全てが行き当たりばったりながら豪運で結果を出す馬鹿とも読める凝った構成で、推理もそのどちらとも取れるように二重写しで描かれるのだ。
何気ない描写に伏線を忍ばせる手管が実に巧みで、ただのドタバタやギャグに見えた描写の多くが伏線として回収される、ライトタッチの大山誠一郎の風格すら漂う。
ラストシーンがそのまま続編「都知事探偵・漆原翔太郎」に繋がるのも面白い、幅広い読者に読まれるべき良作である。
24.12.7
評価:★★★☆ 7
急逝した父の後を継ぎ国会議員になった漆原翔太郎。
しかし問題発言と問題行動を連発し支持率は急落。
頭を痛める秘書の雲井進は名誉挽回のため陳情を受けようとするが…。
~感想~
天然議員と、有能風かませ秘書によるコメディタッチのライトなミステリ…に見えて、一皮剥くとほぼ大山誠一郎が顔を出す伏線だらけの連作短編集。
ややネタバレだが本作の一番の魅力なのでプロットを明かすと、漆原翔太郎は全て計算ずくの馬鹿を装った天才にも、全てが行き当たりばったりながら豪運で結果を出す馬鹿とも読める凝った構成で、推理もそのどちらとも取れるように二重写しで描かれるのだ。
何気ない描写に伏線を忍ばせる手管が実に巧みで、ただのドタバタやギャグに見えた描写の多くが伏線として回収される、ライトタッチの大山誠一郎の風格すら漂う。
ラストシーンがそのまま続編「都知事探偵・漆原翔太郎」に繋がるのも面白い、幅広い読者に読まれるべき良作である。
24.12.7
評価:★★★☆ 7