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小金沢ライブラリー

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ミステリ感想-『無縁塚』輪渡颯介

2009年08月20日 | ミステリ感想
~あらすじ~
呪われた幽霊屋敷で、剣豪たちが次々と神隠しに!
剣術道場の兄弟子・鉄之助が幽霊屋敷で消え、それを捜す甚十郎も失踪。怪異と酒を愛する浪人・左門がすべての謎を解き明かす。


~感想~
作風にあわせてレーベルを変えただけだろうが、最近の拝金講●社のやることだから単行本化して価格をつり上げただけに思える罠。
それはともかくとして、デビュー当時から安定していた腕は変わらず、ミステリファンならずとも本読みなら誰でも楽しめるだろう。しかし今回はミステリはもちろんのこと怪談味も弱めで、版型はでかくなったのに中身が薄まっているのがすこし残念。
また、怪異が現実に昇華するのはミステリとして正しい姿勢だが、どんな怪異が現れても、どうせ現実ならばこんなタネだろうと見当がついてしまうのは減点材料。
今回は怪異の量も質も少なめでやはり物足りなかった。


09.4.22
評価:★★☆ 5
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