~あらすじ~
夏の終わり、郊外の洋館に将来有望の青年と美貌の娘たちが集まった。
ロートレックの作品に彩られた優雅なバカンスは、二発の銃声で終わりを告げられ……。
~感想~
文豪が本格ミステリに挑んだ作品。
そう聞くと畑違いの分野に大御所がしゃしゃり出てしまった悲劇がいろいろと思い浮かぶ。書評を見ても「空前絶後」「これはミステリではない」とふだんミステリに縁のなさそうな方が勘違い発言をしているが、心配ご無用。ミステリ馬鹿にはおなじみのいわゆるアレ系の良作です。
したがって裏表紙にあるような「推理小説史上初のトリック」でも「前人未到」でも、ましてや「メタ・ミステリー」でもないが、全編にわたって危うい綱渡りを見せてくれることを保証する。
なおさすがに文豪・筒井康隆といえどもまるっきり障害者の心理が描けていないことには苦言を呈しておこう。
08.6.13
評価:★★★ 6
夏の終わり、郊外の洋館に将来有望の青年と美貌の娘たちが集まった。
ロートレックの作品に彩られた優雅なバカンスは、二発の銃声で終わりを告げられ……。
~感想~
文豪が本格ミステリに挑んだ作品。
そう聞くと畑違いの分野に大御所がしゃしゃり出てしまった悲劇がいろいろと思い浮かぶ。書評を見ても「空前絶後」「これはミステリではない」とふだんミステリに縁のなさそうな方が勘違い発言をしているが、心配ご無用。ミステリ馬鹿にはおなじみのいわゆるアレ系の良作です。
したがって裏表紙にあるような「推理小説史上初のトリック」でも「前人未到」でも、ましてや「メタ・ミステリー」でもないが、全編にわたって危うい綱渡りを見せてくれることを保証する。
なおさすがに文豪・筒井康隆といえどもまるっきり障害者の心理が描けていないことには苦言を呈しておこう。
08.6.13
評価:★★★ 6