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小金沢ライブラリー

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映画感想―『SAW5』

2011年01月10日 | 映画感想


~あらすじ~
前作ネタバレ防止のため無し。


~感想~
いいかげんネタ切れを感じさせる五作目。このシリーズは映画で連続ドラマをやっているような気がしてきた。
さすがにここまで来るとマンネリ感を隠し切れず、歴戦のファンならば(↓以下ネタバレ↓)
ゲームのルールは、ジグソウの言葉を額面通りに受け取れば正解なのだと気づいてしまうだろう。プロデューサーは8作目まで作るつもりだったが、この「5」と「6」の不振で七作目で打ち切りとなったのもむべなるかな、と言ったところ。


評価:★★☆ 5
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映画感想―『SAW4』

2011年01月09日 | 映画感想


~あらすじ~
前作ネタバレ防止のため無し。


~感想~
だんだん自家中毒の様相を呈してきた四作目。最もグロいシーンは冒頭にあるので、そこさえしのげればグロ耐性の低い方でもOK。ただしストーリーは前三作のネタバレ放題で、一見さんお断りなのだが。
今回も意外な結末はきっちりと用意しているものの、やはり前三作と比べると見劣りしてしまう。しかし「1」の頃には想像もしなかった広がりをみせているシリーズだけに、ここまで観てきたら完結まで見続けるしか無いだろう。


評価:★★☆ 5
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映画感想―『SAW3』

2011年01月08日 | 映画感想


~あらすじ~
前作ネタバレ防止のため無し。


~感想~
世間的にはこの「3」から評価は下落していくのだが、どうしてどうして「1」にも劣らない良作だと思うのだがどうか。
ややネタバレするが(↓以下反転↓)
メインとなるストーリーを煙幕にして、本当のストーリーを覆い隠す手法は、昨今の本格ミステリで流行するまさにそれ。これを低評価するのはちょっとどうかなと思うのだが……。


評価:★★★★ 8
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映画感想―『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』

2011年01月03日 | 映画感想


~あらすじ~
迷コンビ・奈緒子と上田が、最強の霊能力者を決める闘い“霊能力者バトルロイヤル”に巻き込まれていく。
※コピペ


~感想~
「TRICK」という作品に感想を書くこと自体が無意味なのだが、今まで通り、期待通りの出来であった。
劇場版でも、どの層を狙っているのかわからないネタのコアさと、一度観ただけでは拾いきれない小ネタの豊富さはあいかわらずで、何年の間が空こうとも「TRICK」であり続けるのは流石。
っていうかアダモちゃんをそのままアダモちゃんとして登場させて、違和感を抱かせず、浮いてる雰囲気にならないドラマなんて他に類を見ないだろう。「TRICK」の懐の広さは異常すぎる。
それにしても阿部ちゃんと仲間由紀恵は年齢を取らないなあ。


評価:★★★☆ 7
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映画感想―『サマータイムマシンブルース』

2011年01月02日 | 映画感想


~あらすじ~
真夏にクーラーのリモコンが壊れたSF研究会の部室。偶然現れたタイムマシンに乗って、昨日に渡り壊れる前のリモコンを取ってきた研究会の面々。
だがそれは過去を変える行為であり、タイムパラドックスで全てが消滅する恐れが! そこでリモコンを昨日に返すための大冒険(?)が始まる!


~感想~
ずっと前に観たのに感想を忘れていたが、これも時間SFの傑作。
タイムマシンを題材にした作品としては屈指の、スケールの小ささと登場人物のバカさが売りで、まずタイムスリップの目的が「壊れたリモコンを取りに行く」&「リモコンを元の場所に戻す」というどうでもよさ。(しかしタイムパラドックスの観点からすると、これだけでも世界が消滅しかねないのだが)
そしてその一大事業に挑むのが、事の重大性を微塵も理解していないバカ学生たち(ホーム・チームの与座に似ていると思ったら与座本人で驚いた)で、テンポ良くも実にくだらない大騒動ができあがっている。
冒頭の30分で一気に伏線を張り、以降の展開でじっくりと全ての伏線を回収するという破格の構成のため、冒頭がとにかく退屈かつ意味不明なのだが、それに耐えれば怒涛の展開と時間SFならではの仕掛けに、青春映画らしい結末が待っているので、ぜひぜひお試しの程を。


評価:★★★★ 8
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映画感想―『ソルト』

2010年12月27日 | 映画感想


~あらすじと感想~
いやー酷い酷い。今年観た映画の中で一番酷かった。いや今年どころか今まで観た映画の中でも屈指の酷さ。
頭のてっぺんから足の爪先まで糞な映画なので、遠慮なくネタバレするためいちおうご注意をば。

まず冒頭。アンジェリーナ・ジョリー演じる女スパイ・ソルトが北朝鮮兵に下着姿でリンチされている。
脱がせよ。なぜ無駄に紳士的なんだ。
なお次の場面で一気に時間が飛ぶため、このリンチシーンがどこにつながるのか少々わかりづらいが、冒頭に据えておきながら、ソルトがリンチを受けたという出来事はたいして重要な意味もないので、忘れても構わない。

つづいて謎めいたロシア人の男がCIAに捕まり尋問を受けるが、そのさなか、ロシア男はソルトがロシアとアメリカとの二重スパイだと明かす。それを聞いたソルトはろくに弁解もせずいきなり逃走を始めるため、面食らってしまうが、先にネタを割るとソルトは実際に二重スパイであり、ロシア男はソルトの組織のボスで、ソルトに蜂起をうながしに来たのだ!
なぜボスが自らのこのこと敵中に入り込んできて、一スパイに連絡しに来るのか、敵に捕らわれる以外に連絡方法はなかったのか、この方法だとソルトはもちろんお前も危険じゃないのかとか、百の疑問が湧いてしまうが、ソルトも、そしていつの間にかボスも無事に逃走するので心配は無用である。
ちなみにソルトは履いていた下着を監視カメラにかぶせるというファンサービスをしてくれるが、別にパンツを選ぶ理由もないと思う。

辛くも逃げのびたソルトは、ロシア首相の暗殺を目論む。そのために変装をするのだが、それがなんと髪を黒く染めただけという始末。切れよ。っていうかそれは変装じゃなくてオシャレだ。
葬儀に出席したロシア首相を狙うソルトは、会場の地下に潜み、床を爆破して首相を地下に落とすという斬新すぎる手法(なぜか無傷で、しかもソルトの目の前に落ちてくる光景はシュールすぎる)で、目的を遂げた。
それによりロシアとアメリカは緊張状態に陥り、核戦争の危機を迎えるのだった……。念のために言うが、ロシアのスパイだの核戦争だのが横行しているが、これは21世紀の現代の話である。

任務を果たしたソルトはロシア男たち同志に迎えられた。しかしそこで恋人をいきなり殺されたソルトは、怒り心頭で同志を皆殺しにしてしまった。展開クソ早ええ。
しかし初志貫徹の人であるソルトは、同志の遺志を受け継ぎ、今度はアメリカ大統領を狙う。何がしたいんだよこのヒロインはと頭を抱えたくなるが、とにかくソルトは先行していたスパイの協力を得て、鉄壁のセキュリティーを誇る地下シェルターに挑む。
ソルト「どうやってシェルターに潜入するの?」
協力者「こうするのさ!」
言うやいなや、協力者はなんと自爆テロで吹っ飛び、混乱に乗じてソルトはエレベーターの通路を利用するという古典的な手段で地下深くに侵入した。
今しも核ボタンが押されようとしていたとき、実はロシアの潜入スパイだった大統領の側近が裏切り(くり返すが現代が舞台である)、大統領を気絶させその他の全員を撃ち殺してしまう。
そこに現れたソルトは思わぬ同志の登場に喜ぶが、ここでネタばらし。なんと彼女はロシアスパイたちの陰謀を打ち砕くための三重スパイだったのだ!
ソルトは核ボタンが押されるのを必死に食い止める! 実はロシア大統領を暗殺していないし、ロシアスパイ以外は殺していないのだが、多数のアメリカ人(民間人含む)に重傷を負わせていたことなど振り返りもせず戦う!
そしてロシアスパイを葬り、核戦争の危機を防いだのだが、今までのうさん臭すぎる行動(実際に多くの被害は出してる)から二重スパイの疑惑を解かれていない彼女は拘束され、ヘリで移送される。
だが付き添いの元同僚に、彼女は真実をほのめかす。「私は世界を救った。そしてこれからも世界の危機を救うために戦う」
証拠もクソもないソルトの言葉を無邪気に信じた元同僚は、なんとソルトをわざと逃がしてしまい(もうちょっと待てば大統領が意識を取り戻して潔白を証明してくれるのに)かくてソルトは孤独な戦いを続けるのであった……。

えーと。アメリカはこの映画でいったいなにをどうしたかったのかな?
これは本当に現代を舞台にしなきゃ描けなかったのかな?
どうして21世紀にもなってロシアのスパイを暗躍させたのかな?

なぁにこれぇ。


評価:問題外
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映画感想―『天使と悪魔』

2010年11月30日 | 映画感想

~あらすじ~
カトリック教会の新教皇を選出するコンクラーベの開催が迫るヴァチカンで、候補者の枢機卿たちが誘拐される。
宗教象徴学者のラングドン教授は、ヴァチカンより依頼を受けてこの事件の調査を開始。
秘密結社イルミナティとの関連性に気づいた彼は、謎に満ちた事件の真相を追う。


~感想~
前作は片手間に観ていたら全くストーリーを把握できなかった知的サスペンスだったが、いちおう続編と銘打った今作は「ヴァチカン市内でナショナル・トレジャー」という大変わかりやすい物語になった。
名所旧跡をめぐっては主人公が即座に暗号を解き、陰謀を暴いていく展開はテンポよく進む。冷静に考えると6時間ちょいで半径500メートルくらいを行ったり来たりしているだけというコンパクトさなのだが、物語のスケールの大きさで、そういった窮屈さや物足りなさは感じさせない。
スケールといえば、カトリック教会の猛反発にあい、ヴァチカン市内の撮影許可が下りず、サン・ピエトロ広場を再現するためCG全盛の現代に、アメフト競技場2つ分もの超巨大セットを組んだというのも豪快な話だ。
本編だけにとどまらず見どころの多い佳作である。


評価:★★★ 6
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映画感想―『アルティメット2 マッスル・ネバー・ダイ』

2010年11月26日 | 映画感想

~あらすじ~
2013年、パリ郊外バンリュー13地区。そこはギャングたちの巣窟だった。
ある晩、警官が射殺された事件を機に、バンリュー13地区の一掃計画が持ち上がる。
裏に陰謀をかぎつけたレイトと潜入捜査官ダミアンは再びタッグを組み、巨悪に立ち向かう。

~感想~
期待していた鳥人アクション控えめ、しばらく経つと「ザ・ロック」と混同してしまいがちな物語に定評のあった前作から一変し、鳥人&カンフー(というかジャッキー・チェン的)アクションめじろおしの、ストーリーも「ブラザーたちが悪をしばく」という非常にわかりやすい仕上がりで、前作に期待していたものをここで用意してくれたといったところ。
ノンストップ・アクションの名にふさわしいなかなかの良作なのだが、ちょっと検索してみたところ、前作ともどもwikiのページがないのは気のせいだろうか。
前作がアレだったせいでとばっちりを受けたのなら、なんとも気の毒な話である。いや、フツーに面白い映画ですよ?


評価:★★★☆ 7
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映画感想―『マッハ!弐!!!』

2010年11月25日 | 映画感想

~あらすじ~
アユタヤ王国による侵略が進むタイ。東の王国ではクーデターで国王が殺されるが、息子のティンだけが悪名高い山賊のリーダーに救われ、彼らの住む山奥の村で生活することに。
ティンは村に住むありとあらゆる格闘技の達人たちから十数年にわたり教えを受け、やがて最強の戦士へと成長する。


~感想~
これ全然マッハじゃねえ。
主演が同じトニー・ジャーだというだけで、前作とのつながりは皆無。
というかジャンルも時代物になっていて、人間離れした鳥人アクションよりも格闘に重点が置かれ、「トムヤムクン2」と名乗っていればまだしも納得できたような。
トニー・ジャーの武術もムエタイの体系からは外れているし、対戦相手は現実離れした暗器使いばかり。だいたいなぜ中世タイに日本忍者が。
タイでなければ動物愛護協会から即座にクレームがつくだろう、象の体を利用したアクションは斬新だが、とにかく構成に無駄が多く、鑑賞にたえない。
構成が下手なだけならいいが、ヒロインとトニー・ジャーが10分間踊っているだけのシーンを出されても、タイ人ですら楽しめないような。
また壮絶なまでにバッドエンドな結末もあんまりで、「撮影中にトニー・ジャーが失踪した」という洒落にならないエピソードとあいまって、打ち切りマンガのような空気もただよってしまう。
最後のナレーションも今観ると「エルシャダイ」のゲームオーバーみたいで、まるでネタ映画である。
いちおう続編である「マッハ3」の公開も決まっているそうだが、はたして日本での上映・販売はあるのかどうかそれすら心配である。


評価:☆ 1
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映画感想―『REC 2』

2010年11月17日 | 映画感想

~あらすじ~
物語は、あのアパートでの惨劇の直後から始まる。
完全隔離されたアパートに、ある特命を受けた医師と武装した警官隊が突入する。
"感染"の深層部であろう最上階の部屋で彼らが見たものとは……。


~感想~
第二弾は簡単に言うと入れる部屋が3つくらいしかないバイオハザードになった。
いきなりわっと出てくるお化け屋敷な怖がらせ方なのに、心拍数が上がらないのは当然として、例によって悪魔が黒幕なのはしかたないが、悪魔に十字架とお祈りでダメージが入るのは、せっかくビデオ撮影という形式をとりながら(日本人にはどうしても)現実味に欠けるように思えてしまうし、乗り移りまで披露されては、もはやエクソシスト番外編といった雰囲気が感じられてならない。
しかし前作のラスト直後から始まる、前作をふまえた続編ながら、きわめてわかりやすいストーリーや、90分足らずのスピード感ある展開は良いので、それなりには楽しめるかも。


評価:★☆ 3
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