結婚後すぐに自然妊娠した子も6才になるが、その後は一度も妊娠しない35才の方。
「仕事の関係で、逆算すると今しかないんです。」と、3ヶ月以内の妊娠を強く希望されていました。
指や手掌に水疱があり、指紋もないくらい皮膚が薄くてボロボロ。主婦湿疹がかなり酷い状態でした。
湿疹はアレルギー反応ですから、手だけではなく着床環境(子宮内膜)にも悪影響を及ぼします。
焦る女性に納得して頂き、まず1ヶ月は婦人科系を調えつつ皮膚を改善する温経湯をお渡ししました。
その時の基礎体温は激しくギザギザしており、あまり良い状態とはいえません。
3週間後に「手はかなり治ったので、卵胞を育てる漢方を早く飲みたい!」と。そこで温経湯をベースに、卵胞を育てるお薬を中心に身体を調えました。治りきる前だったため高温期には少し湿疹が出ましたが、低温期には手袋無しで食器が洗えるほどに。基礎体温は、教科書のようにきれいで穏やかな二相に改善していました。
「漢方薬でこんなにも早く変わるものなんですねぇ」とすっかり信頼して頂きました。
2ヶ月半経つと水疱もなくなり主婦湿疹は改善しましたが、まだ妊娠には至りません。
かなり悩まれていましたが、もう1周期だけ頑張ることに。この周期は、低温期がとてもキレイに安定し、タイミングもバッチリ。
高温期も6日目には更に体温が上がり、着床を思わせるような様子が見受けられました。
やはり2週間後には無事妊娠!の知らせが。心音も確認出来ましたが、念のために4ヶ月まで安胎の漢方薬を飲んで頂きました。希望期限ギリギリの出産になりそうです。
急がば回れ!皮膚病や花粉症などアレルギー反応のある方は、まずそちらから治しましょう!
頑固な湿疹・アトピーなどでお悩みの方もご相談ください。
2010年6月 ながさきプレス掲載