8月末に全国的にも有名な東京の不妊専門病院・加藤レディースクリニックの副院長・竹原裕志先生による最先端治療の現場の講義がありました。
日頃不妊クリニックの先生がどの様な方針で治療をしておられるか、伺う機会が少ないので是非お聞きしたいと思って参加してきました。
先生のクリニックでは、「結果がすべてなので広告もカウンセリングもしない。」
体外受精を導入した頃は、すべて
排卵誘発剤やホルモン剤を使って採卵をし、胚盤胞にして戻していた。しかし、
反復して採卵を行っている人や高齢の人は卵胞が採れにくくなってくるし、月経周期も乱れる。hCGは体に影響が残りやすいので卵胞の閉鎖を阻害し、次周期の卵胞の発育に影響して
いい卵胞が育たない。
これを改善するために、高齢者では自然周期での採卵を余儀なくされるとのこと。しかし、これはからだの持つ能力を最大限に活用する方法であり、
薬剤を使用せずに自力でのホルモンを重視する。
体にやさしく自然に近い妊娠が期待出来る、というお話でした。
これは私たちにとっても歓迎すべき話です。ホルモン治療を重ねてきた結果、「やはり自然が一番いい」という方針になったということですから。
私たちが日頃店頭で実践している、漢方薬による身体づくりが結果的に質の良い卵胞を育て、健康的な妊娠につながるのだということを証明しています。
それはまた、漢方で授かった赤ちゃんの肌がきれいで、カゼもひきにくく健康的。母乳をよく飲んでぐっすりと眠ってくれる「健康な赤ちゃんが育つ」ということからもよく分かります。
「急がばまわれ!」まずは漢方薬で自力排卵とホルモン補充の不要な健康な身体づくりが、妊娠への近道なのです!
ながさきプレス2009年10月号 掲載