黒坂黒太郎コカリナブログ

黒坂黒太郎のコカリナコンサート活動、東日本大震災被災地支援活動など

アイルランド報告 その1

2014-07-24 11:10:24 | 情報
最初のコンサートはカイルモア修道院http://www.kylemoreabbeytourism.ie/
カイルモアアビイと呼ばれる修道院はアイルランド西部の都市ゴールウェーからさらに西へ80キロほどいったコネマラ国立公園内の湖の畔に、まるで羽ばたく白鳥のように美しく建っていました。この建物は、もともとはロンドン出身の富豪が1868年に建てた邸宅だったのですが、1920年に修道院となり、現在もアイルランドの名門の修道院として使われているとのことです。たまたまここの企画と一致、コンサートをさせていただくことになったのですが、今回のツアーでどうしても会いたいと思っていた「ユー・レイズ・ミー・アップ」の作者ブレンダン・グラハムさんはなんと、この修道院の近くに住んでいたのでした。この偶然、何か不思議な力が働いたとしか思えませんでした。ブレンダンさんは昼前から修道院に来てくれました。今までメールでしか連絡を取ったことがなかったブレンダンさんとの対面、頭がクラクラするほど嬉しかったです。それからランチを一緒に取り、コンサート会場のチャペルまで子どもの話や、孫の話をしながら一緒に歩きました。会場に着くと、すでにお客さんが溢れています。これにも驚かされました。仕方がないので、準備が出来るまでブレンダンさんにお話しをしてもらうことにしました。会場は立ち見も出て超満員。築150年の建物にコカリナと歌が美しく響き渡りました。
 ところで今回このブレンダンさんと繋げてくれたのは、アイルランド政府の公認ガイドとして活躍する山下直子さん。前回(13年前)のアイルランドツアーでたまたま添乗員として付いてくれたのですが、その時高校(長野県立上田高校)の後輩である事が分かり、それからメールのやりとりが始まりました。「ユー・レイズ・ミー・アップ」の前にCD化した「Isle of hope , Isle of tears」(涙と希望の島)を震災の被災地の皆さんにどうしても聴いてもらいたく、その日本語訳詞許可を得るために彼女にブレンダン氏を捜して欲しい、と頼んだところ、ホームページも持たず、隠遁生活のような生き方をしているブレンダンさんを必死で捜してくれ、訳詞許可を得ることが出来ました。その山下さんが今回ずっとガイドとして同行してくれました。修道院のコンサートには、やはり上田高校出身で現地に企業の駐在として住んでいるNさんも掛け付けてくれ、アイルランド上田高校同窓会になりました。アイルランドに行く機会があったら是非山下ガイドを指名してください。明るく、英語も美しく、素晴らしい後輩です。彼女は、ブレンダンさんのベストセラー小説(ブレンダンさんは作家でもあるのですが)「The Whitest Flower」(「純白の花」とでも言うのでしょうか)を翻訳して日本で出版したいと張り切っています。

 写真上は山下さん提供,最前列中央がブレンダン・グラハムさん