近くにありながら、機会が無く行けていなかった場所で、
刺繍博物館というところが気になっていたので、
会社の人と行ってみました。
なにしろ蘇州と言えば古代よりシルクと刺繍でその名をとどろかせた街、
さぞかしすばらしい博物館、展示品が並んでいることでしょう。
場所は観前街の近く、地下鉄1号線「楽橋」駅からバスに乗り換え、
933路で「儿童医院」で降りて、ちょっと東に戻る感じです。
歴史を感じさせる入り口です。
入り口で入場料を払おうとすると、、、人がいません。
もしかしてめんふぇい(免費:無料)かな?と思って、中に入ろうとすると、
管理室のようなところから声がかかり、5元だよ!と。
やはり有料ですね。しかし安い。。
中に入ると、清時代の美しい刺繍、ドレスがお目見えしました♪

金糸もふんだんに使われています。
さらに進むと、奥の部屋には
清時代の龍の刺繍。
あれ?
これだけ?
さらに奥には古代の呉の時代のものがあるはず、、、
いいえ、これでおしまいです。
5元ですから。
途方にくれました。
だって、これが目的でここに来てるんですから。。
2時間以上はかかると思っていた場所で、20分で時間をもてあましました(笑)
と、そこに管理人らしき人が掃除をしにきたので、「これで全部?他に刺繍ないの?」と
必死の形相で聞いたところ「刺繍するところ見たいの?だったら隣にあるんだよ」と。
おそるおそる、東側からそれらしきところへ歩いて見ますと、
刺繍研究所と言うところを見つけました。
地址: |
景路272 |
电话: |
(0512)65113219 |

入場料は無料!
しかし、中で刺繍を見たいと思ったものの、受付もなく、どこにいったらそれが見られるのか
やはり途方にくれました。
しかし、入り口近くの若い女性が、そんなわれわれをちらちらチェックしていて、、
不審に思ったのでしょう、ついに声をかけてきてくれました。
で、たどたどしく「うお やお かんかん つーしゅう」(わたし刺繍みたい)
なんて言って見たところ、なんとその人は日本語で
「刺繍ですか?ではこちらへどうぞ♪」と
なんと日本語ばりばりできるじゃありませんか。
しかも、そこで研究している、手縫いの刺繍とつづら折り、乱れ挿しとよばれる刺繍の
作成現場を惜しみなく見せてくれました。

非常に高度な手縫いの刺繍。
1本の刺繍糸は、普通48本の数μmの絹糸からできているそうで、
彼女たちはそれを、使う場所によって細~くほぐしながらつかうそうです。
一番面倒なのは、金魚の尻尾だそうで、それは48分の1の、一番細い糸で根気強く縫っていくそうです。
九十九折も手が込んでいて、手縫いで横糸を縦糸にとおし、縦糸に慣らし、、1日で3cmしか
縫えないのだとか。
手縫いの花。気が遠くなるよな時間と手間をかけています。
そのあと、そこで作ったすばらしい刺繍の数々の展示ルームへ。
写真は撮れませんので載せられませんが、まさにこれが蘇州の刺繍!
1枚の布に、表と裏で違う模様が縫われている、チャールズ皇太子とダイアナ妃の刺繍や、
オランダの国王に送ったと言う、100匹の蝶の刺繍(138万元)など、
本当にすばらしいものが展示してあります。
購入も可能ですが、安いものでもひとつ2000元くらいしますので、出直してくることにしました。
ここの刺繍は、そこらの土産やさんで50元で売ってるような機械縫いではありません。
ぜひぜひここを見学し、本物を購入することをお勧めします。
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