デモの後、色々な憶測、外出禁止、渡航禁止などの制限などがありましたが、
18日のデモ禁止令を境に、蘇州は落ち着きを取り戻しつつあるようです。
で、妻の帰国お土産の買い物ということで、山塘街へ行ってみました。
304路のバスは、いつもと変わらない、程よいおしゃべり、笑い声でした。
19日のデモの最終集合地、石路も、そんな事があったの?という感じの落ち着きようです。
山塘街も、張り紙や国旗、横断幕などはありません。
ただ、雨とデモ直後の影響でしょう、土曜日だというのにお客さんが少なかったです。

いたって平和な山塘街入り口。

観光バスのツアーが少ないのかな?いつもは屋形船が並ぶんですが。。

有名なアクセサリー店も、店内に人があんまりいません。
つまり、日本人観光客が来ないだけでなく、あの騒ぎを恐れた、中国人や欧米の一般観光客までもが、山塘街をこの時期避けているということです。
また、最初に入ったアクセサリー店で、小さなガラスのおもちゃをストラップにしてくれるサービスがあるので、そこでお土産を買いだめしてたところ、
レジのおばちゃんがじいっと見ていたPCの画面に、動画で「島の問題」が何度も繰り返し流れていました。。
私達が日本人だということで、ちょっと困っていた様子ですが、でも、画面を消したりはしません。
なので、聞きました。
「今は、中国人は日本人、好きじゃない?」
すると、、老板おばさんから逆に「日本人は、中国人が好きじゃない?」と質問され。。
あわてて、そんなこと無い、好きだから蘇州に住んでるし、山塘街にも来てるんだ、と
伝えたんですけど。。
彼らは、あの、漁船の衝突問題さえなければ、一生知らなかったかもしれない、無人島の問題が、
いまや国を挙げての反日問題になっていること、それがデモという形で自分たちの商売に影響を確実に与えていることを、憂いているようでした。
なので、日本人はいやじゃないけど、騒動を起こす国として、困った国だという認識はあるようです。なので、今日本人が来ることには、ちょっと困惑の色を隠せない様子でした。
ただ、売らないとかそういった事は無く、きちんと応対はしてくれます。(若いお姉ちゃん店員が、他店では3個で10元の布袋を、1個10元と言ってきましたけどね・・・まあただ、これは人によると思います)
しかし、次に入った、いつも私がお土産を買うお店では、老板にゃんが、最初はちょっとためらってましたが、私らがアクセサリーを見ていると近づいてきて、「あなた前来たねー!」と、歓迎してくれました。
で、もやもやしたままでは嫌なので、やはりきちんとこちらから、あの問題について、お話してみました。
でも、ここの老板にゃんは、「まあいろいろあるみたいだけど、しばらくしたら国慶節もあるし、沢山のお客さんがくるでしょう、問題ないよ」
と、明るく笑って言ってました。
切り絵のお店では、三毛猫とやさしい店員のおばちゃんが、福と幸せについての切り絵を一生懸命説明してくれました。
しかも、当日は画伯もたまたまいらして、写真を取らせてもらったりして。

しかも画伯作の切り絵を、「割引するよ」と、20元も割引してくださって、、
嬉しくなって、一つ購入しました。やさしさのお礼と、すばらしい作品を、一度に手に入れました。
次に妻がちょっと立ち寄った、エスニックな感じのお店。
店内にはほのかにお香の香りが漂います。インドのお土産店かな?

店内には色彩鮮やかな、エキゾチックな雰囲気が漂ってます。
で、ここにいた黒縁眼鏡のお兄さんが、優しいこと優しいこと。
色彩豊かなかばんを、高いところから下ろしてくれ、中も丁寧に紹介し、「見るだけでいいですよ」と、決して売り込むようなそぶりを見せません。
そして、妻が気に入ったのが、こちらのミニポーチ。
色んな種類の色があり、全て模様と色が違うという、凝ったもの。
店の奥から沢山これを並べてもらい、一つ一つの色合いを丁寧に紹介くださりました。
さすがにこれには妻も心を動かされ、、沢山お土産に買ったみたいです。

運河ステージの左手に、素敵なお店が。
ステージ内には撮影のモデルさんがいました。綺麗ですね。
ひとしきり買い物をして、帰りには楼門付近のカフェでお食事。
スパ&カフェ48元 + メモリアルはがき購入。
店員の若い女性が、日本人とひと目で見抜いて、全て英語で対応してくれました。
ニッコニコしていて、明るくて、ホッと一息つけました。

こんなして店内にはがきや紙を貼り付けます。
私はLove&Peaceと、はがきに書いておきました。
3年後にまた見に来ようと思ってます。
そのときには日中関係も変わっているといいですね。
山塘街には行っても問題はありませんでした。
ちょっとだけ、まだ以前のように明るくはしゃげる場所に戻るには時間がかかるかもしれませんが、
あんな事があっても、この山塘街をお客さんに喜んでもらおうとしているのが、一生懸命が伝わってきて、暖かい気持ちになりました。