名刺で箸を折る

むかし割り箸の袋で、割り箸を折っていた人がいたのを思い出した。
割り箸が折れるのは手に持っている名刺や割り箸の袋を、早く振り下ろすスピードが必要だと思っていた。
でもそれだけではなかなか折れないことも知っていた。

どうやら氣の力を借りると折れるらしい。
そこで名刺で試してみると、何と！！　本当に折れたではないか・・・
気を良くしてもっと奇麗な切り口にしたい、もう一度降りたい、と思うと名刺が痛むだけで全く折れず、勢いで割り箸が空中に舞い上がるだけ。

別に名刺で割り箸を折ったからといって、誰も誉めてもくれないし、何かの役に立つのかも分らない。せめて氣の出方のバロメーターくらいにしかならないのかもしれないが、もっときれいな切り口にしてみたいとの思いも捨てきれない。