残り20年の人生の過ごし方

残り20年の人生を悔いなく過ごそう。
自分も自分の周囲の人達にも幸せを。

皐月

2006年05月01日 | Weblog
5月になったとたんに半袖が必要な暑さとなった。

内田樹氏が「知に働けば蔵が建つ」の中で、守さんとの站椿の練習について。
「むしろ「未知なるファクター」を迎え入れたときに、瞬間的に「それを含んだ新しい構造」を再構築する「柔軟性」と「開放性」の感覚を研ぎ澄ますことにあるのではないか。手と手が触れあう一瞬のうちに、「私を攻撃してくる相手」をも含んでなめらかに運動するバランスのよい構造を望見し、それを成就するためにもっとも効率的な動線を選んでただしく動く。そのような絶えざる自己解体=自己再構築の運動性をたかめることが形稽古のねらいではないのか。「負けない」とか「崩されない」とかいうタームで身体運用をしている限り、負荷がある闘値を超えたところで術は崩壊する。しかし、「相手の攻撃をも含んだかたちでの構造の自己組織化」というダイナミックなスキームで構想するならば、喩えて言えば、小企業が短期的に効率的な資金運用によっておのれに数倍する巨大な企業を買収することができるように、相手の大小や彼我の強弱とは関係ない次元で「自己組織化」は果たしうるはずである。

との表現があり、なるほど站椿の練習とはそういう意味なのか。と感じ入ってしまった。

氏の記事が先日の産経新聞の「産経抄」でも取り上げられており、目の離せない要注意人物である。