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ブラジル対セルビア後半

2023-01-06 22:57:49 | ワールドサッカー
ブラジルに先制点が入ったことで、セルビアは攻めに出ざるを得なくなったので、5バックだったDFを一枚減らしてFWのブラホビッチを入れて4-4-2に組み替えてきました。ユベントス(イタリア)でプレーするブラホビッチと、ミトロビッチの2トップに、サイドのミリンコビッチ・サビッチ、タディッチからいいボールを入れたいのが狙いでしょう。

しかし、その勝負は裏目に出ました。CBが3枚いてバイタルエリアを消していたセルビアの守備が、この交代で緩んだ隙でした。左サイドを駆け上がったビニシウスが右足のアウトサイドで上げたクロスに対し、中央にいたリシャルリソンがDFからうまく逃げたポジションを取って、ボールを自分で浮かせてオーバーヘッドで合わせる、今大会No.1のスーパープレーが出てブラジルが2-0とリードしました。

このゴールで余裕ができたブラジルは、リシャルリソンとネイマールを下げて、ジェズス(写真)とアントニーを入れて攻撃陣を入れ替えます。あとで知った話ではネイマールはセルビアのファウル覚悟の守備でじん帯を損傷しており、試合続行は不可能な状況でした。それでも、入れ替えたメンバーでも攻められるのはさすがブラジルで、攻めに出たいセルビアが押し込まれてブラジルの攻撃が続く状況でした。

ブラジルは攻めることで時間を使えるチームなので、見苦しい時間稼ぎなどはなく、攻めながらセルビアにチャンスを与えない横綱相撲を見せます。カゼミーロのミドルシュートがクロスバーをヒットするなど、もっと点が入ってもおかしくなかったこの試合は、2-0でブラジルの勝利に終わりました。守備のチームのセルビアの持ち味は出た試合でしたが、やはり総合力ではサッカー王国のブラジルが上だったと感じた、この試合の印象でした。

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