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ルヴァン杯仙台戦マニアック分析

2020-02-17 22:51:14 | 浦和レッズ
4バックを導入したばかりの浦和は、どうしても守備が気になります。浦和は3バックの監督が続いたので、DFラインの選手が悪い意味で「3バック慣れ」していないかが気になります。3バックの場合、両アウトサイドはそれほど守備を気にせず思い切って仕掛けても、最悪後ろに3人いると割り切ることができます。しかし、左右のSBの橋岡と山中は、同時に上がらないなどバランスを常に気を配る必要があります。

そのバランスの悪さを仙台に突かれてしまいました。蜂須賀のクロスに常田が頭で合わせ、攻撃的MFの田中がフリーになってミドルシュートで失点すると、さらにジャーメインのパスから田中に決められてあっという間に3-2と一点差まで追い上げられることになります。右サイドの守備はこの試合の大きな課題で、関根と橋岡で、相手のDFやMFに誰がつくか決め切れなかったことは詰める必要があります。

また、この布陣ではアンカーの柴戸のところはどうしてもきついポジションになります。相手が2トップに加えて、ボールサイドの逆のMFをFWの位置に上げてくると、最終ラインをカバーするのは柴戸しかいません。運動量は多い柴戸ですが、そのパスは相手に狙われていた印象で、3バックのボランチよりも動きの量は必然的に増えることになります。

それでも、縦に速いサッカーを目指した浦和は、仙台の攻撃よりも多くのチャンスを作ることができました。仙台のDFを後ろ向きにさせたのは良く、どうしても下がりながら相手のFWをマークするのは難しいので、レオナルドが得意とする相手を出し抜いてフリーになる技術が遺憾なく発揮できることになります。ヒールキックでゴールを狙ったプレーがファウルで取り消されてハットトリックはならなかったですが、このJ2得点王を生かす戦術はできている印象を受けます。

後半、縦パス主体で相手守備陣のギャップを狙った攻撃が機能して、杉本のPKと途中出場マルティノスのゴールで5-2と差を広げた浦和は、幸先良い勝利を飾ることができました。もちろん、課題としてはミスからカウンターを食らう場面があったことで、この試合は開幕したばかりで動けますが、夏場に動きが落ちたときに戻る動きが間に合うかという疑問はあります。

それでも、多くの選手に攻める意識が出た、浦和が変わったかに思えた勝利で、杉本や山中など昨年機能しなかった選手が絡めば補強並みの効果はあります。もちろん、相手も研究してカウンター狙いに特化するなどの対策も練られるでしょうが、選手の層が厚くなっており戦い方を微調整して対応して欲しいものです。
































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