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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

静岡学園対矢板中央

2020-01-11 22:00:22 | 高校サッカー
高校サッカーの準決勝、静岡学園対矢板中央(栃木)の映像を見ていました。こういう、どういうチームがわからない試合を見るときは、最初にどちらがボールを持つか、誰にボールを集めるかを見ます。試合の見どころはすぐにわかりました。静岡学園がボールを持って4-3-3のサイドを仕掛け、矢板中央は4-4-2の後ろ2ラインを自陣に引いて守る展開です。

矢板中央はもともとが堅守速攻を旗印にしているチームですが、この日は静岡学園に徹底的に押し込まれてしまいました。それでも、矢板中央はFWの2枚にまで守備をさせて自陣にブロックを作り、ひたすらクリアで耐える展開を続けます。矢板中央のカウンターはほとんどつながらず、前半は矢板中央のシュートは0本に抑えられます。

静岡学園はJ1鹿島内定の右FW松村が中心のチームです。彼を中心にサイドを何度も仕掛け、クロスを次々と送りますが、最後のシュートだけが遠い展開でした。静岡学園はセットプレーにも強さを持っており、CB阿部の頭を何度も狙ってきますが、矢板中央のDFも強くシュートは枠内に飛びませんでした。

最終的には、シュート数は静岡学園26本、矢板中央1本と大きな差がつく試合になりますが、スコアだけは終盤まで0-0が続きます。矢板中央サイドとしては「狙い通り」とPK戦決着も視野に入れていたようです。この試合は45分ハーフと、高校サッカーの準々決勝までの40分ハーフから10分長くなっていました。その長くなった分がどう出るかというのもポイントでした。

このような一方的な展開だと、後半が5分長くなると攻める静岡学園に有利になるだろうと思われます。結果的に、最後のロスタイム、静岡学園の突破を矢板中央6番がファウルしてPKになり、このPKを松村が決めてこれが決勝点となり1-0で静岡学園の勝利に終わりました。40分ハーフだったらPK戦だった、ルールの綾です。

これで決勝戦のカードは青森山田対静岡学園に決まりました。これまでの戦いを見ていると静岡学園が攻めて、青森山田がカウンターを繰り出すという構図になりそうです。もっとも、青森山田の守備はこの日の矢板中央より体力レベルが上という印象もあり、終盤までもつれる面白い攻防が見られるのではと思っています。
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まさかの破綻(1/9U-23日本対サウジアラビア)

2020-01-11 21:00:29 | ワールドサッカー
ようやく、木曜日のサウジアラビア戦を落ち着いて振り返れるようになってきました。サウジアラビアは育成年代から一貫して同じ監督が率いており、日本とよく似た組織力で勝負するチームでした。日本の3-6-1に対してサウジアラビアも3-5-2なので、この試合はミラーゲームに近い形になり、同じポジションの選手のマッチアップで勝った方が優位に立てる試合になります。

もっとも、サウジアラビアは瞬間的なスピードで日本を上回る強みがありました。日本としては組織的に守って、相手FWに2枚をつけて万全を期しても、それを個人のスピードで一瞬空けることができる瞬発力がありました。そのため、攻めていたのは日本でも、決定機の数ではサウジアラビアに多いという、少し苦しい展開で前半を0-0で折り返します。

最初の失点はマークのずれでした。サウジMFが後ろからドリブルで仕掛けてくる動きに日本の対応は遅れ、ズルズルと後ろに下がってしまいチェックに行く選手がいませんでした。サウジはその個人技で10番をフリーにすることができたので、この失点は大いに反省すべき形です。もっとも、シリア対カタールが引き分けで終わっているので、日本としては引き分けでもある程度意義はあります。

同点ゴールは食野のテクニックでした。身体能力で抜くサウジと違って、食野は急激に走る方向を変えることで相手DFを半分抜いて、思い切り放ったシュートが相手DFに当たって同点にできました。この同点ゴールがサウジに与えた影響は大きかったようで、次第にサウジの中盤の運動量が落ちてきました。日本としては勝ちに行くべきか、引き分けでもいいと割り切るかの判断が必要でした。

結論は勝ちに行く様子に見えました。その判断自体はいいと思います。日本がボールを支配して、いい形に持ち込めばいいので、あとは後ろのリスクマネジメントをしっかり行えばよかったですが、そのリスクマネジメントがまさかの破綻を生むことになりました。DF古賀のバックパスが弱く相手FWに拾われる痛恨のミスで、これをGK大迫がファウルで止めてPKとなり、これを決められた日本は1-2で敗戦となります。

この負けは非常に痛いです。日本としては残り2戦は連勝以外許されない展開になってしまいました。もっとも、A代表では簡単にやっているように見える試合運びの技術も、U-23代表クラスだと弱さもあったのでしょう。その反省を生かして、最低でも決勝トーナメントには行かないと、選手たちにとって得たものがない大会になってしまいます。
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