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通訳から名監督へ(モウリーニョ)

2016-04-20 20:59:11 | ワールドサッカー
今出先です。シドニー戦の結果は気になりますが、電車の中ではいかんともし難いので、穴埋めネタでブログの原稿を書くことにします。今思い付いた名前は、前チェルシー監督のジョゼ・モウリーニョです。

今は名監督は10億円の年俸を稼ぐ時代です。モウリーニョも今はそんな高額監督の一人です。現在フリーですが、爆買いの中国リーグも彼を雇うことができれば世界的なサプライズになるほどの大物です。噂ではマンチェスターユナイテッドの次期監督候補のようです。

モウリーニョはこれほどの名監督としては異例な存在で、プロ選手の経験がありません。ポルトガルの体育大学でスポーツ理論を学んでいたモウリーニョですが、この大学が語学力を重視したので、母国語のポルトガル語以外にも英語やスペイン語などに精通していました。

その語学力が彼の運命を変えました。大学を卒業したモウリーニョの仕事は、バルセロナの監督だったボビー・ロブソンの通訳でした。欧州のチームには、監督にも通訳を置かないチームもありますが、英語しか話せないロブソンには通訳を置く必要があると判断しました。のちにライバル監督になる、グアルディオラが当時バルセロナの選手で、通訳のモウリーニョの言葉を聞いていたという、浅からぬ縁があります。

この通訳時代にロブソンの理論を吸収したモウリーニョは、ポルトガルの下部リーグで指揮を執り始めます。そこから少しずつステップアップして、ポルトガルの一部リーグのFCポルトの監督になります。これだけでも驚異的な成功ですが、モウリーニョはこのFCポルトを欧州CL優勝に導いています。FCポルトはJリーグ並みの20億円が予算のチームで、100億円を超える規模を誇る欧州のビッグクラブを次々と倒した快挙でした。

FCポルトからは慰留されましたが、「こんなチャンスは人生で一度きり」と割り切って、イングランドの名門チェルシーの監督になります。それからはインテル(イタリア)、Rマドリード(スペイン)を率いて、欧州CLの決勝トーナメントに彼の名前がないことは珍しいほどの名監督になります。インテル時代には、欧州CL準決勝でグアルディオラ率いるバルセロナを、ボール支配率20%台で破った伝説の勝利があります。

采配は現実主義ですが、ポルト時代にはデコ、マニシェ、コスチーニャらの若手を発掘しており、チェルシーのときも当時無名だったドログバやエシアンをワールドクラスに育て上げています。名監督は育成も用兵もできる、そんな代表格の監督です。
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