Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

強風が作用した試合(4/29浦和対名古屋)

2016-04-29 22:19:50 | 浦和レッズ
今回、小倉監督になってからの名古屋を見たのが初めてだったので、まずは名古屋の入り方から観察してみました。名古屋は2トップの和泉、シモビッチを残して後ろに2ラインをコンパクトに引く布陣を引いてきました。浦和のアウトサイドは、後ろの2ラインで挟んで抑えるというゲームプランと思われます。

また、この試合はかなりの強風が吹き荒れる中で行われました。その影響は少し浦和不利に出ました。2ラインコンパクトサッカーの名古屋相手には、ロングキックでサイドチェンジを行えば逆サイドのアウトサイドは空く計算をしていたと思いますが、そのロングキックが風で変化して、なかなか梅崎の足元に収まらず苦労しました。

それでも、この名古屋の2ラインコンパクトサッカーは、必ずしも適材適所の配置とは言い切れません。理由は、スピード型の永井が左MFで守備をしては持ち味が消えますし、右SBもFWからコンバートした矢野貴章です。名古屋は次第に押し込まれ始め、後ろの2ラインが引きすぎる布陣になってきました。

和泉が前からプレスには来ていましたが、シモビッチがあまり動かないので浦和としては比較的楽にフィードできる試合になりました。あとは前半で1点取っておけば楽になるという目論み通りに、梅崎のクロスから柏木が先制点を決めています。

しかし、このゲームでは予想外のことが起こりました。相手FW、シモビッチのスーパーゴールが飛び出したからです。足元に収めてから、思い切って打ったミドルシュートがライナーの速い弾道で、GK西川が取れずに同点ゴールになります。こういう、強烈なシュートで劣勢を一人で何とかできるFWには、イタリア代表FWバロテッリがいます。そういう「打率2割5分のホームランバッター」のような選手が、Jリーグにもいるということでしょう。

その膠着状態で後半に入りますが、ミシャが先に動き、梅崎out駒井inの交代カードを切ります。これで、駒井が右アウトサイドに入り、関根が左アウトサイドに回ります。この交代が当たりました。それ以降についてはマニアック分析で書きます。

































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地味な貢献のボランチ(鈴木啓太)

2016-04-29 09:32:42 | 浦和レッズ
今日はネタがないので、困ったときの昔の選手ということで、去年引退した元浦和ボランチ、鈴木啓太さんの思い出です。先日、熊本地震の募金活動で、南門の募金箱の前に鈴木啓太がいたという情報がありました。

鈴木啓太はアンカータイプのボランチで、守備が得意なタイプでした。相手キーマンに激しくプレスに行って、相手にバックパスを出させるような地味な貢献で勝負するタイプでした。ミシャも、最初の時点ではボランチは鈴木啓太と阿部勇樹でほぼ固定したほど信頼を寄せていました。

ミシャサッカーの売り物である、アウトサイドが面白いように空くという長所が次第に相手に研究されて、5バックや2ラインコンパクトサッカーなどの対策を立てられ始めた時期に、マークがついていない鈴木啓太を上げるとチャンスになる場面がよく見られました。1得点1アシストで広島を破った会心の勝利が記憶にあります。

引退のセレモニーで、鈴木啓太自身が「僕はうまい選手ではありません。」と口にしていましたが、確かに彼のミドルシュートはなかなか枠に飛ばないことが多かったです。しかし、ボランチのミドルは決まらなくても、打って一旦ゲームを切るという別の役割があります。打たずにカウンターを食うよりは良かったという記憶です。

代表で輝いたのはオシム時代です。ミスは起こるものでみんなでカバーするというチームを作ることが多かったオシムのチームコンセプトに、運動量が多くカバーリングに走れる鈴木啓太は最適とされ、2007年アジア杯ではほぼ全試合ボランチとして起用されていました。オシムの脳梗塞で監督が岡田監督に替わったことで出番を失ったのは残念でした。

先日の川崎戦の解説が彼でした。しゃべりも十分にできる能力を持っており、解説者として必要な選手を立てる気持ちも持っています。きっと、鈴木啓太なら何をやっても成功できそうだと以前書きましたが、どうやらそれは解説者という道になるのではと、先日の中継を見て思っていました。
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