韓国、慶州の思い出

もうだいぶ前の話ですが、私は学会発表という業務で韓国の観光地慶州に行ったことがあります。仕事だったので、いいホテルに泊めてくれたので、ホテルは日本語が通じ、NHK-BSも映るので大相撲の結果もわかりました。

韓国という国はハングルこそ日本人には読めませんが、日本に似ているところもたくさんある国です。食事のときに箸を使うことや、ご飯が主食であることや、日本酒と同じ純米酒があることなどです。韓国は日本と違って松茸がたくさん取れる国なので、松茸定食は1000円ちょっとで食べられました。

韓国といえばキムチのイメージですが、韓国では日本における漬物と同じ感覚で、定食を頼めば付け合わせで出てきます。そのため、韓国人が日本に来るとキムチが有料なのに驚くそうです。もっとも、泊まったホテルがいいホテルだったので、韓国料理より中華料理やイタリアンのレストランが目立ちました。

学会の一部のセッションを抜け出して、慶州の観光地仏国寺にも行って来ました。入り口の狛犬は戦国時代の朝鮮出兵で加藤清正に持ち去られたという話ですが、古いお寺を大事にするところは日本の価値観に近いです。

学会が終わった後は市内観光をしました。博物館にも行きましたが、日本の正倉院とよく似た楽器もありました。しかし、日本は正倉院で長い年月を守り抜いたので保存状態はいいですが、韓国では前の王朝のものは徹底的に破壊する習慣があるらしく出土品で保存状態は良くありませんでした。

また、公園になっている古墳群もありました。高さなら日本と同じような円墳で、韓国という国に日本と近いところがあるのは面白い経験でした。ただ、英語はあまり通じません。stationというより、日本語で駅と言った方が通じました。物価は日本の半分ほどで、缶ジュース一本が50円ほどでした。

慶州は釜山国際空港の方が近い町なので、ソウルへは行ったことがありません。今年は無理ですが、いつか浦和の試合で韓国へ行きたいという夢は持っています。

後ろの加勢(2/6日本対ラトビア)

ラトビアの来日メンバーは4割ほど海外組もいて、アゼルバイジャンやギリシャなど冬も試合ができそうな環境の選手もいました。30歳を過ぎたベテランもいて、CSKAモスクワで本田圭佑と同僚の選手もいるなど、ラトビアにとっても今回の国際Aマッチデーは貴重という考えのチーム編成でした。

ラトビアがどういう戦いをしてくるかは興味がありましたが、4-4-2の後ろの2列をコンパクトに保ち、2トップが走り回って日本にミスが出れば決定機という、Jリーグに例えれば新潟に似たサッカーでした。前半の日本が思うように機能しなかったのは、この2ラインの中でボールを回せなかったからです。

日本は前の4人でサッカーをしようとするとどうしてもラトビアのプレスの網にかかってしまうので、後ろから加勢する内田と長友次第の試合になりました。長友の脚力も十分ラトビアDFの裏を狙えていましたが、試合を動かしたのは内田でした。

以前書いたように、岡崎の1トップもあってもいいと思っていましたが、それは先制点の形で証明されました。ラトビアのプレスの間にいた内田のシュートがきっかけでしたが、岡崎がわずかに触ってコースを変えるところは彼らしいゴールで、映像で見る限りでは岡崎が触っていなければ入っていなかっただけに価値は大きいです。

それでも、ラトビアが組織を保っている間は日本も苦戦していましたが、後半に立て続けに追加点が入った時間は点を取ろうとしたラトビアが変に前がかって2ラインが崩れていました。こうなれば、本田圭佑や香川真司という強力な中盤を持つ日本にとっては狙い通りで、香川のパスから本田圭佑が右足で決めたチップキックは芸術的でした。

3月のW杯予選で戦うヨルダンもラトビアのように組織的に守るチームです。今回は組織がちょっとでも崩れれば日本はいつでも点は取れると、ヨルダンに対してプレッシャーをかけることはできました。

後はシリア戦が中立地開催だった五輪代表が経験して知識はあるとはいえ、オマーンより悪いヨルダンのピッチに戸惑わないことです。次勝てば決まりという試合なら全員のモチベーションは高いはずで、是非早く突破を決めて欲しいです。