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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

点さえ取ればいい(バルデス)

2013-01-22 18:42:02 | 他チーム
先週末は国技館の大相撲観戦のためワールドサッカーのビデオを見ていないので、今週一杯はオフネタで我慢してください。今日ネタにするのは、これだけ足が遅くても点さえ取ればプロになれる実例、元大宮アルディージャのFWバルデス選手です。

バルデスは双子の弟もFWでセリエAのカリアリ、スペインリーグのマラガで活躍しました。それと比べてしまうとJFL東芝、C大阪、札幌、大宮というJ2以下がほとんどのバルデスのキャリアは地味ですが、点だけはどこへ行っても取り続け、パナマ代表でも弟と2トップを組んでいました。

バルデスの長所は相手マークの外し方でした。上背で強引に叩きつけるヘディングはできませんが、CKやアーリークロスが上がったタイミングがバルデスにとってはチャンスでした。どんなDFでも、ボールと相手選手の動きを同時に見るのは難しいので、バルデスは複雑に動いて相手マークを外しています。

テレビだとフリーになって点を取るところしか映しませんが、スタジアムで見ると動いているところがわかるので面白い選手でした。カウンターは足が遅くて追い付けず、パワープレーも得意ではないバルデスが36歳まで現役を続けられたのはこの能力があったからでした。

ただ、惜しまれるのは2001年の負傷です。当時、所属していた大宮は、J2得点ランキングトップのバルデスの活躍で前半戦を首位で折り返しました。しかし、パナマ代表に招集されたバルデスはその代表戦で全治6ヶ月の重傷を負ってしまいます。代役のバレーは当時18歳でバルデスの代役は荷が重く、大宮は後半戦で失速して昇格を逃してしまいます。

この負傷の後のバルデスはかつての輝きを取り戻せませんでした。もし、このシーズンでJ2得点王を取り大宮をJ1に昇格させていれば、体力に頼るタイプの選手ではないので、もっと長く現役を続けられただろうと思うと惜しまれます。

のちに浦和に来たマリッチがこういうタイプの選手でした。初めて見ると「なぜあそこまでフリーになれるのだろう」と思う選手ですが、バルデスを見ていたのでだいたいどういう選手かわかりました。
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