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バランス重視(平川忠亮)

2011-07-15 22:42:53 | 浦和レッズ
6月の広島戦、それまで前に掛かり気味だった宇賀神に代えて左SBに平川を入れてからチームがバランスを取り戻したのはさすがだったベテラン、平川忠亮選手の思い出です。平川は2002年入団のユニバーシアード金メダル組の一人で、同期では堀之内、坪井が今でも浦和に在籍しています。

平川といえば、清水商業で小野伸二の同期生だったものの、小野伸二がフェイエノールトに移籍して一緒にプレーすることはかないませんでした。本人は「高卒でプロ入りしていたらとっくに駄目になっていただろう」と未練はないようでしたが。平川は左SBのイメージが強いですが、本来の利き足は右で、浦和にも右SBとして入団しました。

しかし、当時のオフト監督は山田を右アウトサイドで固定し、平川には左アウトサイドという未知のポジションを与えました。右利きの平川にとっては初めてのポジションでしたが、右足のアウトサイドでクロスを上げるなど工夫して、「チーム一の身体能力」を左サイドで生かします。

ギドの時代は左右両方で出ていましたが、平川も左で使われることから左足のキックも相当練習したようです。オジェック時代は相馬を押しのけて左サイドで起用されることもあり、努力で作った左足にしては良いと、オシム監督の雑談のネタになり、「平川代表入り?」の記事も出たほどです。

平川は浦和のサイドプレーヤーにしては珍しく、後ろへも速い選手です。宇賀神のように前に速い選手は結構いますが、セットプレーで居残り要員にしても走り負けない走力があります。ベテランになってからバランス重視の選手になりましたが、それでも広島戦で抜群の身体能力を誇るミキッチにクロスを上げさせなかったプレーは評価しています。

正直、宇賀神が出ているときは戻りが遅れるため、永田が左サイドに引っ張り出されて鈴木啓太が最終ラインに入るような危ない場面もありましたが、平川が入ると永田が引っ張り出されるケースが減り、しっかり最終ラインのバランスを保つことができます。宇賀神のようなマイナスのクロスは送れなくても、平川の存在は間違いなく効いていると思っています。
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