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Kobby loves 埼玉&レッズ

埼玉と浦和レッズを愛する管理者のブログです。

27秒台の決着(女子モーグル)

2010-02-14 17:02:59 | 他スポーツ
先ほどまで、上村愛子選手が話題を呼んでいた女子モーグルの予選と決勝の2本のレースを見ていました。4年に一度の五輪のときしかモーグルを見ないにわかファンの私ですが、そんな素人目にも伝わってくるものはあります。

モーグルの採点方式は、ターン50%、エア25%、タイム25%です。一見、モーグルの華は華麗に空中を舞うエアのように思えますが、実際の採点はわずか1/4で、地味にターンを磨いた方が結果は出る競技です。

事実、日本代表のコーチに就任した、フィンランド人のソルトレーク五輪男子モーグル金メダルのヤンネ・ラハテラ氏は上村の滑りを分析した結果、ターンに向上の余地があることを見抜いています。ラハテラ氏の現役時代はスピードあるターンが武器でしたから、そのノウハウを彼女に伝えようとしたようです。

それは「カービングターン」という、比較的直線に近いルートでこぶの上を跳ねていくターンでした。これは男子選手でも難しいとされ、女子の上村選手がこれを習得するのは相当の苦労があったと思いますが、それが向上することで、昨年の世界選手権(福島県開催)では金メダルと結果もついてきました。

しかし、それから約1年の歳月が過ぎた現在、どうやらこれを他の外国勢もならったようで、予選での上村のタイムは平凡で5位と出遅れ、これは決勝をよほどしっかり滑らないとメダルは苦しいかなと思っていました。

このバンクーバーのコースは、普段のW杯に比べると非常に長いコースで、ターンに差があるともろにタイムに跳ね返ってしまいます。アメリカやカナダの選手が予選で28秒台のタイムを叩き出しているのを見ると、上村選手も28秒台を出せないとメダルは苦しいように思えました。

上村選手は、それでも28秒台を叩き出して意地を見せました。しかし、表彰台に立った選手はさらにその上の27秒台を出してきました。エアが安定していた上村選手も、タイムの差は誰でもわかる歴然とした差で、これは仕方ないですが、本当に残念でした。今後の去就はまだ考えられる状況ではないと思いますが、とりあえずゆっくり休んでくださいと思います。
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