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ダイレクトプレー(小野伸二)

2008-09-27 18:16:39 | 浦和レッズ
浦和の歴史の中でも、新人にしてサポーターの期待を一身に集め、その通りに活躍した選手は小野伸二しかいません。ただ、小野伸二は、激戦区静岡の清水商の出身だったこともあって、高校選手権には一度も出ていません。ただ、U-17日本代表としてエクアドルでの世界大会には出たので(当時はU-17選手権は中継がなかった)、実力は確かですが、誰も見たものはいないという状態で浦和に来ました。

皆、すごいすごいと騒ぐ存在だが、プレーは見たことがないというのは、思わず実力以上を期待してしまうのですが、小野伸二の場合は本当にそれだけのプレーをしてしまうだけの実力がありました。当時、テクニシャンで通っていた、福永泰氏が、「これは物が違うから小野中心のチームを作らないといけない」と思ったほどです。

そんな雰囲気で迎えた開幕戦、4-4-2のサイドハーフに入った小野伸二は、自然とボールが集まってきて、それを交通整理するかの如く、ダイレクトプレーでさばいていました。当時は、天才といえばマラドーナのイメージが残っていましたから、長い時間ボールを持って相手を抜くことが天才と思われていました。

小野伸二は、そんなサッカーファンのイメージを一新する存在でした。単純にプレーし、正確に味方に渡すことこそ、自分のやりたいプレーとアピールする姿には、日本サッカー界の新たな才能の出現を感じました。ただ、当時の原監督は、小野伸二にゴールに絡むことを要求していました。

それに一発回答で答えてしまうところも、さすが小野伸二で、開幕戦の次のアウェーの横浜F戦で、いきなりゴールを決めています。しかも、当時のGKは現名古屋の楢崎でしたが、落ち着いてゴール隅に冷静に蹴り込んでいます。

ただ、いつかは海外にというのは、多くの浦和サポが覚悟していたことと思いますが、フェイエノールト(オランダ)では小野伸二はボランチにコンバートされました。それからは、たまに見る代表戦で姿を見るのが、小野伸二を見る貴重な機会になりましたが、ボランチになってしまうと、テレビではイメージがつかみにくいのが残念でした。

今、ドイツのボーフムにいる小野伸二は、今度は浦和ではないチームに戻るかもしれません。ただ、長年故障で苦しみながらも、ちゃんと試合に出られる体調にして、海外で活躍するところはさすが伸二です。何らかの形で、南アフリカW杯のメンバーに入ってくれれば嬉しいです。
コメント (2)
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