大分戦プレビュー

今日は残業帰りで、あまり良いネタは思い付きそうもないので、一日早いですが大分戦のプレビュー記事を書きます。まず、大分は、今のJリーグで一番勢いのあるチームでしょう。先日のナビスコ杯では、クラブ史上初のタイトル戦決勝進出を果たしています。

ただ、FWを見ると、全盛期は過ぎた感のあるウェズレイと、J2のC大阪で出番のなかったデカモリシ(森島康仁)の2トップが多いです。決して強力ではないのですが、大分にはJリーグ最少失点を誇る守備があります。

シャムスカ監督が、毎年のように主力選手を引き抜かれながら、次第にチームを強くしてきたのは、この守備が原動力です。特に、シャムスカ監督就任直後は、大分はDFラインが弱く、守備的MFのエジミウソンにカバーしてもらわないともたないほどの最終ラインでした。

しかし、新人当時はミスが目立った深谷らが、強さだけでなく、安定感も身につけて、今や大分の最終ラインを弱いという人は誰もいなくなりました。シャムスカ監督のサッカーは何かということに興味のある方はいるでしょうが、私が見る限りではフィールドに人をバランス良く配置することだと思います。

決して強力な戦力でなかった時代にも、大分はここが穴というような明確な弱点があることは少なく、穴があってもエジミウソンがカバーしていました。もし、大分の中で一人誰かを注目したい方がいらっしゃったら、エジミウソンがおすすめです。

攻守両面で効くボランチで、運動量も多く、シュート力もあります。浦和にいた外国人にたとえるなら、ペトロビッチです。こんなに良い選手が、まったくの無名選手だったというのですから、サッカー王国ブラジルは奥が深いです。

浦和で注目すべきポイントは、いよいよ次の水曜がACLのアル・カディシア戦なので、誰か主力を温存する可能性があることです。エコノミークラス症候群の高原は、クウェートへは行かないでしょうから、大分戦はフル出場でしょうが、最低でも永井か達也のどちらかはスタメンで行かないと運動量が足りません。

おそらく、スタメンを見たら、「こんなにメンバー落として大丈夫？」という名前が並ぶ可能性は否定できません。しかし、そういうメンバーで大分から勝ち点3を取れないと、2冠を本気で取りにいくのは難しいと思います。

特に、クウェートから帰った後の大宮戦は相当ひどい試合になる可能性もありますが、全試合ベストメンバーにこだわったオジェックはポンテが重傷を負うという手痛い制裁を受けています。やはり、両方狙うならターンオーバーは必要と思いますが。