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Jリーグ最大の出世物語?(マルキーニョス)

2008-09-20 22:49:51 | 他チーム
大抵、Jリーグで成功する外国人は、たとえ無名の存在でも、最初から物が違うという才能を見せつけるケースがほとんどです。日本人だと、地域リーグからJ1に這い上がった鈴木慎吾(大分)、若林学(当時大宮、現愛媛)らのケースがありますが、即戦力が要求される外国人選手で、少しずつ力をつけて、タイトルに絡む主力選手になれたケースは稀です。

そんな稀なケースの一人が、現鹿島のマルキーニョス選手です。マルキーニョスは、残留争いで苦しんだ東京Vが、リーグ後半戦の主力として2001年に獲得した選手です。ただ、最初の時点では、無名選手だったこともあってか、エジムンド獲得の際に「こんな大物と組めるとは」と感激の言葉を漏らしていた記憶しかありません。

マルキーニョスは、今年で日本は8年目ですが、その間東京Vから、横浜、千葉、清水、鹿島と渡り歩きます。記録を調べたら、千葉時代に14試合で12得点を挙げた実績がありますが、清水の1年目(2005年)まで二桁ゴールはこれ1回です。そんな成績で、よく残っていられたなとも思いますが、マルキーニョスには一つの大きな武器があります。

それは、うまいけど動かない選手もいるブラジル人の中で、比較的珍しいハードワーカーということです。日本の運動量の多いサッカーでは、たとえ点は取れなくても、しっかり前線で守備をしてくれたというところは監督も良く見ています。あとは得点感覚だけでしたが、それが目覚めたのは清水時代の2006年でした。

運動量が多いなら、スペースを突けということを、長谷川監督が教え込んだのかもしれません。当時のマルキーニョスは、トップ下を置かない清水の布陣で、空いているトップ下の位置でボールを受けて、そこからFWの位置に出て行くプレーを得意にしていました。その結果、ついに好待遇で鹿島に引き抜かれる、30歳にしての遅咲きの成功を手にします。

今のマルキーニョスも、相変わらず運動量が武器ですが、清水時代に比べて走る距離が長くなった印象を受けます。ボランチの位置でボールを受けて、一目散にスペース目掛けて走り出すプレーは、相手にとってマークしにくい選手でしょう。

得点感覚に目覚めたマルキーニョスは、相手にとって常に警戒を怠れない選手になりました。現在得点ランクトップで、今季、J1得点王に輝けば、大器晩成と大いに注目を集めることになると思います。
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