澤穂希選手の思い出は数知れません。生では2005年なでしこジャパン豪州戦(西が丘)、2007年なでしこジャパンメキシコ戦(国立)、2008年浦和対日テレ(駒場)、2013年INAC対新潟(Nack5)の4度しか見ていませんが、印象深い選手でした。
澤は、試合中はそんなに走る方ではないですが、ここぞのところで出せるスプリント力は37歳の今でもトップクラスだと感じています。ミスをしても自分で回収でき、ピンチになりそうになったら立ちふさがってパスを出させないなど、スタンドで見ていると地味ですが楽しい選手です。
そんな澤ですが、最も優れている点はセットプレーのターゲットとしての強さです。本人は謙遜して「自分はそんなに足は速くないですよ」と語りますが、先ほど書いた通りのスプリント力をどこで出すべきかは熟知しています。相手を出し抜くタイミングの妙と、セットプレーを供給してくれる、宮間のキックの精度が効いて、大事なときに大事な得点を決めていました。
それが効いて、澤はなでしこジャパンでもなでしこリーグでも最多得点記録をMFながら持っています。両方とも、今後更新は難しいと思えるダントツの高いレベルの記録です。これだけ結果を残していれば、キッカーの方が澤を信頼して、澤さんに合わせておこうとボールを蹴ってくるようになるのも、得点量産の理由と思います。現役最後のゴールになった、皇后杯決勝のゴールは、キッカーの川澄が「澤さんめがけて蹴った」と証言しています。
また、若い頃はトップ下、ベテランになってからはボランチとして出番を得ますが、どちらでも明確な長所がありました。トップ下のときはパスを出した後のゴール前に詰める動きが秀逸でした。MFながら高い得点力を誇っていたのは、出したまま終わりではなく、セカンドストライカーとして飛び出していけるからだと、当時の試合で感じていました。
ボランチのときは、確実にボールをさばく安定感と、体を張れる強さを持っていました。男子並みに、後ろからゲームを組み立てることでなでしこジャパンを世界に通用するチームにしたいという意図に思えた、佐々木監督の狙いを実現できたのが澤でした。そんな高い能力を持っていた選手を、生で何度か見られたことは、私のサッカー観戦歴にとって大きな財産だったと思います。
澤は、試合中はそんなに走る方ではないですが、ここぞのところで出せるスプリント力は37歳の今でもトップクラスだと感じています。ミスをしても自分で回収でき、ピンチになりそうになったら立ちふさがってパスを出させないなど、スタンドで見ていると地味ですが楽しい選手です。
そんな澤ですが、最も優れている点はセットプレーのターゲットとしての強さです。本人は謙遜して「自分はそんなに足は速くないですよ」と語りますが、先ほど書いた通りのスプリント力をどこで出すべきかは熟知しています。相手を出し抜くタイミングの妙と、セットプレーを供給してくれる、宮間のキックの精度が効いて、大事なときに大事な得点を決めていました。
それが効いて、澤はなでしこジャパンでもなでしこリーグでも最多得点記録をMFながら持っています。両方とも、今後更新は難しいと思えるダントツの高いレベルの記録です。これだけ結果を残していれば、キッカーの方が澤を信頼して、澤さんに合わせておこうとボールを蹴ってくるようになるのも、得点量産の理由と思います。現役最後のゴールになった、皇后杯決勝のゴールは、キッカーの川澄が「澤さんめがけて蹴った」と証言しています。
また、若い頃はトップ下、ベテランになってからはボランチとして出番を得ますが、どちらでも明確な長所がありました。トップ下のときはパスを出した後のゴール前に詰める動きが秀逸でした。MFながら高い得点力を誇っていたのは、出したまま終わりではなく、セカンドストライカーとして飛び出していけるからだと、当時の試合で感じていました。
ボランチのときは、確実にボールをさばく安定感と、体を張れる強さを持っていました。男子並みに、後ろからゲームを組み立てることでなでしこジャパンを世界に通用するチームにしたいという意図に思えた、佐々木監督の狙いを実現できたのが澤でした。そんな高い能力を持っていた選手を、生で何度か見られたことは、私のサッカー観戦歴にとって大きな財産だったと思います。