こばとの独り言

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第28回 ジャパンカップ

2008年11月30日 22時53分00秒 | その他(未分類)

日本における国際G1の代表格「ジャパンカップ」(芝2400メートル)が東京競馬場で行われた。
今年は外国馬3頭(本当は4頭だったのだが直前で感冒のため取り消し)、大きなタイトルを獲った馬というほどでもなく小粒な印象。ディープインパクトが勝った年以降、大きなタイトルを獲った外国馬の参戦が少ないような気がする・・・。

今年のジャパンカップで注目されたのは、中央競馬初の3世代ダービー馬対決だった。3歳の春の時点で究極の仕上げを要求される日本ダービー。その勝ち馬はダービーで極限の仕上げをしてしまうが故にその後、あまり活躍することなく早期に引退してしまう馬が多い。なので、2世代のダービー馬対決はあっても、3世代が揃うことは今まで無かった。しかし、今年は一昨年のダービー馬メイショウサムソン、昨年のダービー馬ウォッカ、今年のダービー馬ディープスカイの3頭が揃い踏み。その中でもやはりダービー後もずっと現役トップホースとして活躍し続けていたメイショウサムソンが1番凄いことだと思う。武豊騎手が落馬負傷で年内絶望とまで言われているため、今回は昨年の宝塚記念(2着)以来、525日ぶりに石橋守騎手が手綱を取った。
昨年のダービー馬ウォッカは牝馬ながら牡牝混合G1を3勝と牝馬らしからぬ走りで今年の日本競馬界を牽引してきた。前走の天皇賞・秋の壮絶な叩き合いは競馬史上の歴史に残るとまで言われているほど。ただ、その激戦の影響が心配されている。
今年のダービー馬ディープスカイは世代を代表する馬として、3歳馬ながら古馬の強豪が集まる天皇賞・秋に出走。結果は同タイムの3着と敗れはしたものの怪物牝馬2頭と互角に渡り合い、”今年の3歳世代はレベルが低い”という評価を覆してみせた。

そんな3世代ダービー馬対決で盛り上がっていたが、勝った馬はスクリーンヒーロー(牡馬4歳)だった。前走のアルゼンチン共和国杯で始めて重賞を制覇した馬がその勢いに乗ってそのままG1ホースの仲間入りをしてしまった。4歳世代の牝馬は歴代最強牝馬世代と言われており、その強さは天皇賞・秋を見ても分かることだが、逆に牡馬のほうはあまりパッとしなかった。天皇賞・秋では5歳世代のアドマイヤジュピタ&メイショウサムソンが決め、安田記念は同世代牝馬ウォッカの勝利。宝塚記念はディープ世代のエイシンデピュティが優勝し、天皇賞・秋では同世代牝馬がワンツーと、本当に4歳牡馬は見せ場がなかった。4歳牡馬が最強という定説が覆されそうな事態になりかねなかったが、このジャパンカップで見事最強牝馬ウォッカと最強3歳ディープスカイを抑えて今年初めてG1を制覇した。ただ、これから”ジャパンカップ優勝馬”という肩書きがついて人気を背負うことになり、目標とされることが多くなるだろうから、真価が問われるの次走になるだろう。

2着は1番人気ディープスカイ。直線の伸びはなかなかで、前走でクビ差負けたウォッカは差せたものの、先に抜け出したスクリーンヒーローを捕まえることはできなかった。スクリーンヒーローはノーマークだったんだろう。位置取りは悪くなかったと思うけどね。

3着は2番人気ウォッカ。昨年の4着から1つ着順が上がっているものの、この馬本来の”伸び”が見られなかった。若いディープスカイとは違って、天皇賞・秋の激走の影響が出ているのだろうか?好スタートを切り、道中は3~4番手で折り合いに苦労しながらも追走、直線入口では内で揉まれる格好となったが、前が開いてさぁこれからっていうときに全然伸びてこなかった。昨年の有馬記念馬マツリダゴッホと3着争いを制し、なんとか3着は確保したものの、外から伸びてきたスクリーンヒーローやディープスカイにはあっさりかわされていた。うーん、この調子だと有馬記念は回避って可能性もあるねぇ。ダイワスカーレットとの決着は持ち越しか?それとも無理して出てくるか?

ちなみに、一昨年のダービー馬メイショウサムソンは6着。好位追走していたものの、直線では本来の走りを取り戻すことはなかった。次の有馬記念で引退みたいなので、ラストランでは良い走りを期待します。

さて、来週はジャパンカップダート。毎年日本馬が上位独占するせいか、毎年外国馬の参戦が寂しいレースではあるが(そもそもダート主流のアメリカとはダートの質が違うので実質日本馬のためのG1という気がするのだが)、日本馬だけに限って言えば、毎年面白いメンバーが揃う。今年はダートの新旧王者が激突し(現王者ヴァーミリアンvs前王者カネヒキリ)、3歳の新興勢力(サクセスブロッケン&カジノドライヴ)も参戦と見所満載だ。

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