ナサラ農法開発者の翡翠先生のブログ

農業が注目される今、本物の農業が必要です。安心安全で環境に優しい農業を推進します。美味しい・栄養価の高いものへと・・

自然農法とは・・

2010-11-25 21:04:28 | 農業

一般に自然農法と言われる農法は、農薬不可、無施肥、不耕起、不除草で行い、播種をしてから収穫まで、何も作業をすることなく、自然に任せて栽培する方法を指します。

肥料を加えると自然でないといわれる方が多いですね。

確かに肥料を加えることにより、栄養素が片寄ってしまったりします。家畜糞などは、完熟させていないと硝酸態窒素が、多くなり窒素過多のものとなり、環境破壊にも繋がり、人にも害を起こしてしまいます。

しかし、自然の状態であるならば、とても良いことと思いますが、現状の田畑では、自然な状態にしているといっても、只、耕作放棄地に見えてしまい、自然界の植物とは違い、栄養バランスの崩れたものしかできません。何故なら、野山では草木が土を造り上げ、岩や石に含まれるミネラル成分を循環しています。また、野山では様々な動物が住むことにより、糞も落としていきます。その糞の中に含まれる菌も自然界にとって重要な役目を果しています。

自然界では、生物多様性であるからこそ、お互いに助け合いその自然が保たれていることになります。全ての生き物が無駄なくいきているからこそ、自然といえる分けです。石や岩もその役目があり、全ての物質にも役目があります。自然と同じ環境下があってこそ、自然といえますが、田畑で行えば、全く自然と掛け離れたものとなります。山で育てているのであれば、自然な環境であるといえます。自然な環境は、片寄っていては自然といえないでしょう。ですから、既存の田畑で自然と同じ環境には、なりません。足りないものは、足してあげると自然と同じバランスになります。田畑では、ミネラル・酵素・菌・光の4つが欠けてしまいます。基本となる自然をよく視ると答えが見えてきますね。

自然農法で成功されている人は、山の中にあり、自然の循環が出来ているからです。その環境と違うところでは、その環境と同じにしなくては、成功はありません。生きとし生ける全てのものと全ての物質が、無駄に無いからです。田畑では、全く異なった環境であるということを考えてみましょうね。

田畑も山と同じ土にすることが、自然な環境といえます。昔の農業は、山で芝刈りをしたり、枯葉などを集め、腐植を造り、人糞を瓶に入れて十分発酵させて、畑に戻していました。人糞に含まれるミネラルが山にある岩や石に含まれるミネラルの役目です。腐植は、枯葉や枝を混ぜて山にある赤土も混ぜて、毎月、切り替えしを行い造っていました。昔の農法こそが、自然に近い状態を造っていたといえるでしょう。正しく先人の知恵ですね。

建築物もそうですが、五重塔などの高い建築物が震災にも絶えています。先人の知恵は凄いね~!