たびびとの写真帳

*小さな旅の思い出写真集*

旅先・散歩中の心に残る写真が中心です。
旅の思い出・滝・風景・花の写真など。

マユミ(真弓)の木

2019年12月14日 | 植物・花

「マユミ(真弓)」:ニシキギ科の落葉低木。紅葉や実を鑑賞するために古くから庭木や盆栽として親しまれてきた。国内では沖縄を除いて全国に自生する。マユミの枝は柔軟性に富みよくしなるために弓の材料となった。「真弓」の「真」には「最高の」の意味があり、高級な弓材として用いられてきた。5月になると淡い緑色がかった小さな白い四弁花をたくさん咲かせる。秋になると葉は美しく紅葉し、ピンク色の実をたくさんつける。そのピンク色の実の殻がはじけると中から真っ赤な種子が顔を出す。
 関東ではいちばん遅い紅葉の名所として知られる房総南部へ車を走らせた。小湊鉄道「養老渓谷駅」のすぐ先で線路を渡り、養老渓谷と並ぶ紅葉の名所「梅が瀬渓谷」へ向かった。途中の道脇に高さ3mくらいのピンク色の実に包まれたようなマユミの木を見かけて車を停めた。今までにこんなにもたくさん実がついている木を見たことがないほど実が鈴なりになっていた。



 
殻の中から真っ赤な種子が顔を出していた。


[参考]:マユミの花


すぐ近くの藪の中には赤い「カラスウリ(烏瓜)」の実が垂れ下がっていた。
これもまた晩秋から冬へと向かう季節を実感させてくれる貴重な植物だと思う。

ウリ科カラスウリ属のつる性植物。赤い実は鳥が好んで食べることから「烏瓜」と名づけられた。
夏には純白の花びらの先にまるでレースを広げたようなとてもきれいな花を咲かせる。


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