雨の降る早朝で駐車場には車が一台も見当たらない。「竜頭之茶屋」周辺での撮影を終えて、いつものように「竜頭の滝」側道からの撮影ポイントを一巡することにした。
例年5月下旬から6月初旬ごろには滝の両岸が「トウゴクミツバツツジ」の薄紫色で染まって目にも鮮やかな景色となるのだが、今年は完全にあてはずれとなった。お目当てのツツジはすでにほとんど咲き終わっていて、新緑の中で目に付く花は一枚目の「ミヤマザクラ」と他の3枚にわずかに写っているオレンジ色の「ヤマツツジ」に限られていた。
210mという他の滝では考えられない長い流域で、側道を移動しながらいつもの撮影ポイントでゆっくり撮影していると時間の経過も忘れてしまう。側道からは変化に富んだ「渓流瀑」の見事な眺めを楽しむことができる。「竜頭之茶屋」も開店前でその後も誰一人出会うこともなく、「竜頭の滝」独り占めのぜいたくな時間を過ごすことができた。紅葉の季節とツツジと新緑の季節には、朝できるだけ早く駐車場に入ることをお勧めしたい。 (2015/6/3 撮影)
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