2018.2.2(金): 千葉に大雪注意報が発令され、めったにないことだが先週に続いて再び「大雪」となった。門前の雪かきを終えてから南部の「鹿野山(かのうざん)」(*標高379mで愛宕山408mに次ぐ房総では二番目の山)へ向かって車を走らせた。鹿野山頂上付近にある「九十九谷(くじゅうくたに)展望公園」は、東山魁夷画伯が出世作「残照」のイメージを膨らませた房総の絶景地点として知られている。「残照」が1947年第3回日展で特選となり、以後風景画家としての道を歩むこととなった。
鹿野山の下部にはほとんど雪が見られなかったが、中腹からは辺りがまるで雪国のような景色に変わった。登山道脇の木々にも重い湿雪が積もり枝が折れそうなほどに道上に垂れ下がっていた。坂を上がるにつれて一面に濃霧がたちこめ見通しはまったくきかなくなった。
展望公園に着くまでの狭い道で何度も除雪車とすれちがいやっとのことで駐車場に着いた。
雪は降り続きあたり一面が濃霧でかすんで幻想的な景色が眼前に広がっていた。
展望公園内には人影は見えず 踏み跡もない。すぐ目の前でもかすんでしまうほどの濃霧。
左方はるか南方へと無数の峰が連なる九十九谷の景色はまったく見ることはできなかった。
公園内の木々の枝にはすべて雪が着いて美しい「雪の花」の景色を楽しむことができた。
先週ほどは南岸低気圧が発達せず、強風が吹き荒れなかったのが幸いだった。
春を待つ「ミツマタ(三椏)」の花つぼみもすっかり雪に包まれていた。