2018.6.22 撮影
「鵜原理想郷」:千葉県勝浦市鵜原理想郷ハイキングコースを歩いた。太平洋の荒波に侵食されたリアス式海岸の断崖絶壁が連なる千葉県随一といわれる絶景に圧倒された。掲載した三枚の写真を撮影した位置をはじめ、延長約2kmのコース内の足元はフェンスもなく自然のままで、いたるところでめまいがするほどの高度感に足がすくむ。
この季節には断崖のいたるところにヤマユリが咲いているという情報を得てそれを楽しみにして出かけたのだが、結局ほんのわずかしか咲いていなかった。もうすこし早く出かけたほうがよかったのかもしれないが、断崖風景の中にヤマユリを入れて撮影できる場所はどこにもなかった。
だがその代わり一枚目の位置では、なんと断崖の頂上の足元に紫陽花が咲いていた。この場所ではゆっくり時間をかけて撮影を楽しむことができた。その折にたまたま断崖上の草刈り作業中の人たちと立ち話をすることができた。
聞くところによると、ヤマユリは盗掘被害などによって激減し、2013年からは「ヤマユリの会」をはじめ地元の人たちによる保護活動が続けられているという。以前はかなり離れた船の上からも断崖に咲くヤマユリが白く見えるほど群生していたということだ。コース内は自然のままでトイレと休憩舎のベンチのほかは出店も何もない。夜間は人目がまったくなくこのようなことになっているということはほんとうに情けないことだと思う。また一つ困ったことに、近年房総でも繁殖を続けているシカ科の外来動物「キョン」による野菜や植物などへの被害も多くなり、各地でその対策が検討されているという。
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