内的自己対話-川の畔のささめごと

日々考えていることをフランスから発信しています。自分の研究生活に関わる話題が多いですが、時に日常生活雑記も含まれます。

自宅待機命令の有効性を図らずも身をもって間接的に実証する

2020-04-15 23:59:59 | 雑感

 とても小さなことだが以前から一つ気になっていたことがある。
 私は自宅の室内ではブラジル製のビーチサンダルを履いている。床が板張りとタイルで裸足だとちょっと冷たいからである。別にこだわりがあってブラジル製にしているのではなく、たまたま昨夏スーパーで特売をしていて、一足買って試してみたら、とても履き心地が良かったので、続けて二足追加で買って、以来冬場もほとんどそれらを履いている。それ以前は日本で買ってきた雪駄を履いていたが、最近はお蔵入りしている。
 両者に共通するのは底がゴム製だということである。気になっていたことというのは、いずれの場合も、二日も履いているとそのゴム製の底にホコリが一杯着いてしまうことである。普段から室内はこまめに掃除しているのにも関わらずそうなのである。だからその都度除菌ペーパーで底をきれいにしていた。何年とその繰り返しである。どうして床には目につくようなホコリはまったく落ちていないのにこんなにサンダルの底が汚れるのかずっと疑問であった。
 その疑問が自宅待機命令のおかげで解けた。自宅待機命令が出てから外出機会が減少した。そうしたら、以前はすぐにホコリだらけになった室内履きの底にほとんどホコリが付着しなくなったのである。もともと仕事と買い物と水泳以外はほとんど外出しない私だが、それでもまったく外出しない日というのは年に数えるほどである。つまり、自宅待機命令が出る以前は外出するたびに外のホコリを室内に持ち込んでいたのだ。その外出機会が激減したから室内履きの底にも自然ホコリがつかくなったわけだ。
 外出するたびに持ち込むのがただのホコリだけならば体に害はないが、それだけではないのだろう。外出すれば、衣類に付着したままの目に見えないウイルスを室内に持ち込んでしまうことも大いにあり得ることがこれで間接的にだが実証されたわけである。
 サンダルの底に付着するホコリについての小さな疑問が氷解したおかげで、その分自宅待機が心理的に耐えやすくなったことを私は密かに喜んでいる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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